ヴァイオリン作品集
発売元:
Sony Classical *cl*
JAN:
0196587652722
発売日:
2023年03月03日
ヴィルトゥオジティと歌心溢れる俊英 ソニー・クラシカル・デビュー
「100万ドルのヴァイオリニスト」(ピンカス・ズッカーマン)、「素晴らしい技巧、パワフルな音楽的表現力」(エマニュエル・パユ)と名手が絶賛し、世界が注目するヴァイオリの俊英、ルカ・ファウリーシがソニー・クラシカルから正真正銘のデビューを……
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竹澤恭子のデビュー20周年記念盤。正攻法で、楽器をしなやかに鳴らしながら存分に歌い上げてゆくスタイルは不変だが、以前よりも貫録を感じさせると同時に、微妙なアゴーギクで一段と繊細な表現を可能ならしめている(第2番第1楽章など)あたりに20年の歳月が育んだ円熟が認められる。まさに充実の一枚だ。
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同世代の神尾真由子がチャイコフスキーで優勝して、周囲はますますライバル視するようになった。そんなところでベスト・アルバムのリリースはまさにグッド・タイミング。天才少女から大人へと向かう彼女の足跡をたどることは、彼女のこれからを占うこと。期待は膨らむ。
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いろいろな意味で“若さ”が際立つ録音である。微妙なニュアンスが充分に描出できていない憾みはあるものの、大胆でスケール豊かな演奏が発する若々しい輝きには何物にも替えがたい魅力がある。日本の期待のホープ・樫本大進の若き日の貴重な記録と言えよう。
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川久保のセカンド・アルバムは、前作の協奏曲とうって変わって、米・露・仏の小品集。シャープな技術とスキッとした語り口の中にも、ふと熱いものを迸らせ、曲に寄せる愛情の深さを覗かせる。それにしても、当意即妙のゴランのピアノが抜群である。
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リトアニアから彗星のごとく現れた天才少年ラクリンもいつの間にか30歳を超えた。ピアノとのスリリングな応酬で手に汗を握らせるベートーヴェンも聴き応え十分だが、ここでは慈しみを持って愛器ガルネリを奏でるショスタコーヴィチの前奏曲に賛辞を呈したい。
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樫本のデビュー盤。確かにうまい。音も立つし、切れも鋭い。だが、その先の言葉が出てこない。彼の顔は演奏からはあまりうかがえず、とびきりの模範演奏といった範疇を出ていない。審査員ではなく、聴衆を魅了する演奏を心がけてほしい。かなりきつめの音質。
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