夢にハマって沈潜してしまうと何だかぼんやりしてしまいかねないシューマンのロマンを、持ち前のワザを駆使してウツツの世界に繋ぎ止め、耳を覚醒させてくれる快演。アルゲリッチの思い切り、クレーメルの分節凝視、いずれも“スレスレ”だがライヴに面白い。
続きを見る
古楽の成果を取り入れたアーノンクールの新鮮な解釈が光るブラームス。それに応えるクレーメルも素晴らしい。とくにハーゲン弦楽四重奏団のクレメンス・ハーゲンを迎えての二重協奏曲は非常に室内楽的で示唆に富む。これこそがこの作品の本来の姿だろう。
続きを見る
作曲家自身による本作のピアノ協奏曲版をもとにクレーメルが創作したカデンツァによって、発売当時賛否両論を巻き起こした衝撃の一枚。シャープでスリリングな演奏で、この曲の聴き比べには欠かせない。
続きを見る