2003年の同タイトル・アルバムから、SWR放送録音分の特典ディスクを外しての再発売。ブックレットの文章も、当時のものを流用。名技を問われるリストやショパンの音楽から、推進力や技巧とは異なる面を掘り出すような独特の演奏スタイルは、今聴いても独自かつ新鮮。大衆に支持された理由が歴然。
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20世紀の終わりに突如その存在を我々の前に現し、数奇な半生に裏打ちされたような情念の音を聴かせてくれたフジコ・ヘミング。ロマン派、とくにリストに聴ける、きらびやかさと思い入れとが微妙なバランスで調和したデッカ録音の小品を集めたベスト集。
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ショパンを中心とする選曲は、まさにフジ子・ヘミングの十八番といえるところ。美しい旋律を円熟したタッチで丁寧に演奏する。特に、ムードたっぷりのノクターンは聴き手を魅了する音色だ。
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ショパン生誕200年を記念したベスト盤。フジコ・ヘミングが過去に録音してきたショパンの音源からセレクトしている。有名曲が中心でショパン入門としても最適だ。フジコ・ヘミングのショパンへの手紙も掲載。
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さて話題の1枚。テレビ放映以来音楽以外での装飾が多すぎて真価を測りかねていたが、響きを重層的に組み立てる独特の表現には一聴の価値あり。技巧的な曲を好むわりには指の衰えが音楽を邪魔する瞬間が多く、むしろスローな曲に無比の詩情が宿るようだ。
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フジコ・ヘミングのメジャー・デビュー10周年記念のベスト盤。本作は、デッカ・レーベルにて録音されたアルバムから人気曲を選んだもの。1973年録音の「ラ・カンパネラ」にはじまる、彼女の軌跡が辿れる1枚だ。
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デビュー盤『奇蹟のカンパネラ』をはじめ、テレビ放映で増幅されたイメージを払拭し、その実力のほどを見せつけたビクター時代の音源を厳選収録したベスト・アルバム。彼女の魅力がここに凝縮されている。
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