内田陽子 - 全体 3

「旅する本屋の故郷」との出会いを紡ぐエッセイと、子供達が書いた村の歴史の絵本が、一冊にまとまった。続きを見る

ミラノからヴェネツィアに移り住んだ著者が出会った音楽と猫が好きな老人。彼から招待されて行ってみると（「所詮、ジュデッカ」）。風を読む島の女性たち（「女であるということ」）。千年分の公文書を電子化する研究者たちが目指す先（「紙の海」）。閉ざされたゴンドラ乗りの世界に挑む異郷の女性に立ちはだかる壁（「……続きを見る

喜びも悲しみも、いつでも一緒だった。イタリア在住３０余年での邂逅。犬、猫、馬、そして…。動物との日々から見える人生の１５篇。続きを見る

秘められた恋、夢のような時、報われない愛。イタリアには、恋愛のすべてがあった。続きを見る

イタリアとの往来四十余年、常にイタリアの今を切り取って見せてくれる著者の、半生記ともいうべきエッセー集。人と出会い、本と出会う。大学のイタリア語学科時代の辞書の話に始まり、稀代の読書家・知の巨人エーコ氏との邂逅、山奥の本の行商人の村モンテレッジォの人人…。まるで短編小説集を読むかのような魅惑の一冊。続きを見る

好奇心に満ち個性豊かなイタリア人の恋愛は、万華鏡のよう。秘めた関係を覆う、濃厚な薔薇の香り。絵に描いたような幸せの切ない顛末。きらめいて、でもすぐに消えてしまうシャンパンの泡に似た恋。老熟した愛は、すべてを赦す深い慈しみ…。解こうとするほどいっそうもつれる人間模様は、役者が次々と入れ替わる舞台さな……続きを見る

幻都の永遠と日常を描く十二章。続きを見る

ミラノやヴェネツィアの街角でバールで、散歩の途中で出会った人と物、美しい光景を、イタリアの季節の彩り鮮やかにスケッチする。特製薄焼きパン、モニカと見たホタル、贈り物のベゴニア…、ささやかなものを見逃さぬ目と端正な文章で出来たエッセイ集。続きを見る

ミラノ、ナポリ、ヴェネツィアそして、名もない村や町。そこには人々の暮らしと確かな日常が息づいている。ミラノに住む南部訛りの専業主婦マルタ。海辺の町で出会った黒いビキニのピナ。夫と一人娘の協力で大手銀行の支店長という輝かしい出世をし、そのあと引退したカテリーナの人生。イタリア在住３０余年の著者だから……続きを見る

イタリアに関わり４０余年ー。追いかけ、見つけたものとは？留学した南部ナポリ、通信社の仕事を始めた北部ミラノ、リグリアの港町で出会った海の男達、古びた船の上での生活…。南から北へ、都会で辺地で。時空を超えて回想する。静謐な紀行随筆集。続きを見る

ペットを飼う人は、何かしらの事情を抱えているものだ。息子が連れてきた捨て犬のおかげで、孤高の彫刻家は心の溝を埋める。都会から離脱した映画監督は、サルデーニャ島でタコと出会う。寒村の初恋は、ペガサスのように山を駆った馬により実る。著者自身、飼い犬と歩き嗅ぎ付けたイタリアの悲喜こもごもがある。ペットと……続きを見る

あの瞬間。せつない目。おいしい匂い。笑い声。手のぬくもり。消してはならないことがある。小さな声が積み重なって歴史となる。強く、温かで澄みきった若者たちの言葉を集めた、３月１０日から５月２７日までのかけがえのない記録集。続きを見る

イタリア、トスカーナの山深い村から、本を担いで旅に出た人たちがいた。ダンテ、活版印刷、禁断の書、ヘミングウェイ。本と本屋の原点がそこにある。続きを見る