櫻井哲夫 - 本 1

柳田國男「毛坊主考」「俗聖沿革史」は、平素生業を別に持ちながら死者を弔う導師となる有髪の人々の存在に注目した。時宗教団で「客僚」とされ、東国で「鉦打」と呼ばれるこの者たちは、西国の「鉢叩」と呼ばれる存在と結びつく。「〜阿弥」の名をもち、僧とは別の職掌に携わるそのあり方は、武士に従って戦陣に赴き、弔……続きを見る

現代が始まり、現在へとつながる。戦争がつくる世界のなかで、誰が誰とともに、どんな思想を、活動を、表現を、政治を生きたか？諸個人、諸集団の具体的経験を描く、読む２０世紀知識人事典！続きを見る

遍歴・遊行して賦られた念仏札、広く流行した踊念仏、教団の法名でもある阿弥号をもつたくさんの芸能者たち、敵味方なく戦場を往来し、情報の伝達者ともなる陣僧としての活躍…、日本中世の巨大な存在にしてなお多くの謎を抱える一遍とその教団の全体像を、これまでの研究を総合して明解に描き出す。続きを見る

インターネットの商用化が始まって１０年、今やケータイの契約台数が約８５００万台！わたしたちの生活・文化・社会は、今どのように変化し、どこへ向かっていくのか。これからのネット社会を考えるための必須の基礎知識ガイド＋キーワード４５。続きを見る

南方戦線で生き残った二等兵、中国大陸で終戦を迎えた子どもたち、本土の大空襲を生き延びた少年たち。戦後、彼らが描いた漫画に通底するのは廃墟のイメージ。それは戦後生まれの漫画にも受け継がれていく。戦後の廃墟から、漫画で立ち上がった若者たち！！！！続きを見る

「心」にとらわれているのは「生き死に」に迷う道であり、無心が涅槃の境地である。はからいを放棄するだけではなく、はからいの放棄すら放棄すること。名号が名号を称えているー日本浄土教が行きついた一遍の思想。続きを見る

一九四五年の敗戦、いわば「滅亡体験」から、日本人は、どのように立ち上がり、どのような社会を目指したのか。廃墟や軍隊体験に関する歴史叙述を掘り起こし、さらに獅子文六、杉浦明平、花森安治、松田道雄、黒澤明らの非軍隊的・非権威主義的な「現場の哲学」ともいうべき戦後思想・文化の水脈を問い直した名著。増補決……続きを見る

１９２６年〜２０００年までの７４年にわたる、ハンセン病患者・元患者による作品の集大成。続きを見る

本書は、破産・民事再生・会社更生の各手続きを軸に、その各手続きに特有な事項はともかくとして、各手続きに共通する事項についてはできるだけ各手続きに通ずる包括的な形でとりあげ、それを各手続きに横断的に分析・検討の対象とすることで、各項目を設定し、その各手続きに総論的かつ各論的な考察を通じて、各問題の理……続きを見る

世界の音に、耳をすませば…アジアの音、アフリカの歌、ヨーロッパの響きーその背景にはどんな文化や歴史があるのだろう。フィールド発、豊かな音楽世界への招待状。続きを見る