幻冬舎 ルチル文庫 3

性的妄想が旺盛なウサ耳族が住むウサギの王国は、日に何度も誰とでも気軽にＨする世界。兎神を誘惑したと誤解され王宮をクビになった料理人のヒロは評議衆の巽から王国初の保育園にスカウト。初めはヒロに懐かない保育園児たちとも巽の助言で打ち解けられたり、彼の家でご飯を作ったり。仲が深まるにつれ巽への片想いが募……続きを見る

姉夫婦に頼まれてマンションの部屋を預かることになった栗木朋。隣に引っ越しの挨拶に行くと、小学生の頃苦手だったクラスメイト・真神雄豪と十八年ぶりに再会してしまう。逃げる隙も与えず朋を捕まえた雄豪は、意外な告白ばかりか「いい匂いがする」とキスをしてきて！？それから毎日押しかけてくる隣人に戸惑いながらも……続きを見る

この世界では獣人たちが人間に擬態して日々を営んでいるが、耳を上手に隠せない兎の獣人・真広は、ずっと引き籠もるように生きてきた。養い親の庇護下から少しでも自立したい真広に舞い込んだのは、思いがけない仕事の依頼。幼い頃に助けてくれた、憧れの人ー実業家である梟の獣人・鳥海と過ごすうち、真広の心は憧れを大……続きを見る

知らなかった。同じ場所に行って違うところへ帰るのがこんなにもの寂しいだなんてー明光新聞社で働く男たちの、人生と恋と欲と日々と愛。「ｉｓ　ｉｎ　ｙｏｕ」「ｏｆｆ　ｙｏｕ　ｇｏ」の番外編を中心に紡ぐ、大人気“新聞社シリーズ”珠玉の掌編集。商業誌未発表作を網羅＆書き下ろし短編も収録してお贈りする、シリーズ……続きを見る

服飾デザイナーの千紘は、とある事情から引っ越した先で年下の隣人・西宮と出会う。初めこそいい印象を抱いていなかったものの、危ないところを助け沈む心に寄り添ってくれる西宮に、千紘は心を開いていく。良き友人として笑い合う関係は心地よく手放しがたくて、だからこそ、突然のキスと告げられた「好き」の言葉に千紘……続きを見る

父親からできの悪い息子として扱われながら、王の伴侶・セルーンの側仕えをしている草原の民アルトゥは、冷たい美貌を持ち近寄りがたい雰囲気を纏っている。ある日、父が謀反の疑いで捕らわれアルトゥも微妙な立場にー。しかし、そんな彼を安全な場所へと連れ出してくれたのは、「王の密偵」ムラトだった。彼と身体を重ね……続きを見る

二十歳の誕生日にフラれた昭良がゲイバーで出会った年上の克己。酔いつぶれた勢いでＨしてなし崩しに始まった関係から三年。実は売れっ子画家だった克己のアーティストらしい気まぐれさに振り回されながら、昭良の生来の面倒見のよさで克己のご飯を作ったり身の回りの世話をしつつうまくやってきた。-ってよく考えたらこ……続きを見る

空き地に咲くたんぽぽの唯一の友人・ミツバチ。たんぽぽが綿毛になる前にミツバチは命を終え、やがて何度か季節が廻りー。長く入院生活を送る志信は、ある日、明るい性格の礼央と出会う。自分が『誰か』の病気を肩代わりして短命を受け入れたと信じる志信だったが、礼央からまっすぐな好意を向けられ彼に惹かれるうち少し……続きを見る

社員寮で暮らす彗の姉がケガで入院。両親も亡く、助け合ってきた姉は旦那と離婚協議中のため、彗は甥っ子の雅裕を一時的に預かることに。すると地元の名士で本家の跡取り・基親から同居を誘われ、豪奢な旧家で生活費や食事の心配がいらない生活へと一変。さらに基親から「話し相手に」だの「甘えてほしい」だのねだられ幸……続きを見る

他者を拒んで生きるロシェルが受け入れるのは、彼の小さな執事であるキオだけ。キオにとってロシェルは主で、幼なじみで、最愛の恋人だった。自分ひとりが特別に愛されるのは幸福で、同時に途轍もなく寂しいことに思えるキオ。それでも、ロシェルの瞳が誰かに向けられる兆しに心惑い、彼への恋心を“忘れな草の魔法使い”に……続きを見る

親を亡くし、途方に暮れていた玉緒は、浮世離れした作家・秋月壮慈に救われて、美しい庭のあるお屋敷で彼の飼い猫のように可愛がられながら成長する。壮慈への敬慕の念はいつしか恋情に変わるが、人にも物にも執着がないという壮慈には恋情がわからず、玉緒への態度も変わらない。それでも幸せな玉緒だが、募る想いからあ……続きを見る

孤児の小鈴は村の僧侶に育てられたが、幼い頃の記憶がない。ある日、風の神の長・雅風から「お前は風子だ。今日から風の神に仕えるように」と言われ風の神の国に連れて行かれる。無愛想だが優しい雅風に次第に惹かれてゆく小鈴だが、村が大嵐に襲われ心配して戻ったところ、暴風の中で気を失ってしまう。やがて目覚めると……続きを見る

小さな定食屋をひとり営む柊也。便利屋の仕事で店を訪れた大学生・隼斗へ賄いを振る舞い、彼と手が触れー感覚の奔流に呑まれて気絶してしまう。目を覚まし、実は隼斗が狼の獣人で自身もまた獣人の血を引くと知らされた柊也は、突如発現した力の暴走を抑えるため体液交換＝キスしたと詫びられ、その隼斗から力を制御する術……続きを見る

香港からの転校生・一束は、日本にも教室にもなじめずに立入禁止の旧校舎でまどろんでばかりいる。そんな一束だけの世界を破ったのが、二つ先輩の圭輔だった。まっすぐな圭輔にやがて心を許し、どうしようもなく惹かれていったのに、向けられる想いを拒んでしまった一束ー十三年後、新聞社香港支局長になった圭輔と仕事相……続きを見る

ある日怪我をした大柄の騎士・ダグラスを助けたファーランド王国に住む農夫のレニ。病に倒れた王子と瓜二つだったレニは、身代わりとなり隣国の結婚式に出席することになる。自分付きの騎士となったダグラスが王子の所作に戸惑うレニの世話を焼いてくれ二人の距離は近づくけれど、レニを王子と勘違いしているダグラスに恋……続きを見る

モサモサな外見で自称「脇役タイプ」な大学院生の南野一弥。一方、幼なじみで片想い相手の本郷壮平は明るく人気者で常に彼女がいる「主役タイプ」だ。面倒見のいい壮平は何かと一弥を甘やかしたがり、スキンシップ過多だけれど、脇役としては何も期待しないようにしている。が、ひょんなことから一弥は自分を変えたいと一……続きを見る

都内のフラワーショップで働く勇児は一人暮らしのマンションと職場を往復するだけの淋しい毎日。唯一の楽しみは子供の頃からの憧れの人・花澤秀とご飯を食べるひと時だけ。若くして社長になった秀は王子様みたいなイケメンで優しくて、でも「好きな子ほど泣かせたくなる」人らしい。…え、もしかしてこんなに甘やかされて……続きを見る

冴えない税理士の松岡が高校時代にフッたはずの久遠寺。彼が海外帰りの医者となって再び現れ「前世は王子でお前と恋仲だった」-久遠寺が王子アスラン、松岡が魔法使いヨナーシュだ、などという。王子的イケメンなのに残念すぎる久遠寺が心配になってデートをしたり同居を始めたりしてしまう松岡。絆されてる自覚はあるけ……続きを見る

古い日本家屋で愛猫と暮らしている書道家の倫は、思いがけずに初恋の相手・カイルと同居することになる。１０年ぶりに再会したカイルは魅力的に成長していて、昔と変わらずスキンシップ過多。ドキドキしてしまうけれど、かつてやんわりと恋心を拒まれた経験のある倫は気まずくならないように架空の「恋人」を忘れられない……続きを見る

田宮吾郎と警視庁警視・高梨良平は、かつて住んでいた高円寺へ引っ越すことに。現在、田宮は高梨には内緒で、青柳探偵事務所でアルバイトをしている。高梨の元同僚・雪下は相変わらず冷たい態度だが、高梨と雪下の間を取り持ちたいという田宮の思いは変わらない。そんなある日、銃に撃たれ、重傷を負った雪下が事務所に戻……続きを見る

ホテル勤めの羽住弥洋は、憧れの映画監督・レオンの滞在時に彼の「バトラー」として募る恋心を隠して仕えている。添い寝を頼まれても規定上引き受けられない弥洋は、友人の協力を得て別人になりすまし、添い寝フレンド「睡蓮」としてレオンの客室を訪れる。一晩だけのはずが、一目惚れしたというレオンに迫られて二重生活……続きを見る

人間の父と猫族の母を持つリュエルは奴隷の少年。反抗的な態度が原因であちこちたらい回しにされた挙句ある商隊に買われた。奴隷も一人の人間として扱うこの隊での生活は新鮮で、用心棒のエイセイと喧嘩をしつつも親密になってゆく。やがて隊とエイセイには商売とは別に目的があると気づいたリュエル。彼自身もまた父の遺……続きを見る

遺伝子操作で人類がランク分けされている近未来。極上クラスの社長・光太朗に叶わぬ片思い中の最下位クラスの秘書・友也。「恋愛はつきあうまでがクライマックス」と豪語する社長にタイして「ずっと一緒にいたい」という気持ちをを隠して働いていたが、数々の浮名を流す光太朗の世話に疲れいい加減諦めようとしていた時、……続きを見る

大和が藍華帝国の特別行政区となって３０年。孤児院上がりの月里蓮は、その叡智と美貌で親衛隊員に上り詰めたが、それは憎き支配国の軍人の男妾になることを意味していた。帝国軍の最高司令官・李元帥に純潔を捧げる覚悟を決めた身でありながら、軍のナンバー２・芙輝と出会い、彼に惹かれてしまう蓮。愛してはいけない人……続きを見る

菱沼組組長・櫻内のボディガード兼愛人である高沢は、奥多摩の射撃練習場に滞在中、元同僚の峰をやむを得ず匿うが、その行為が櫻内への裏切りと考え、自ら罰を受けるべく櫻内の自宅地下室で監禁されていた。全裸で貞操帯のみを装着し、櫻内に抱かれる日々。櫻内への愛情を自覚し始めた高沢は！？ヤクザ×元刑事のセクシャ……続きを見る

六年前の夏休み、日向は人懐っこい小鳥を通じて不思議な青年リヒトと出会い、恋に落ちる。しかし、初めてのキスをした夜を最後に彼は消えてしまいー。月日が流れ、大学生になった日向が見つけたのは日向のことを覚えていない「利仁」だった。過去とは別人のような彼と同居して「夜のお世話」まですることになり…！？書き……続きを見る

倣慢な商社マンだった高槻士郎は失脚を機に辞職し、虚飾に満ちた生活を終わらせ雪深い山奥のガラス工房へと引きこもっていた。そんなとき、離婚した妻に頼まれ、彼女の弟・凛を預かることになる。心的外傷からしゃべることができずホワイトボードに文字を綴って会話をする凛に、人嫌いの高槻はどう接したらいいのかわから……続きを見る