「ウラディーミル・アシュケナージ」をジャンル指定でしぼりこみ
お馴染みの名曲をお馴染みの演奏家で、というタイプのアルバム。バランス感覚のすぐれたアシュケナージだけに、確かにどの曲をとってもお見事。しかし聴き手を引きずり込むような魅力が出ているかどうかは疑問。(15)だけは文句なくすばらしい。
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ヴラディーミル・アシュケナージ
発売元:
ユニバーサルミュージック クラシック
JAN:
4988031351826
発売日:
2019年11月20日
辻井伸行×アシュケナージ ベルリンでの夢の競演が待望のライヴCD化!
ベルリンのフィルハーモニーを舞台に、アシュケナージの薫陶を受ける辻井伸行が、
華麗に、そして感動的にショパンの名作を歌い上げ、
会場を温かい感動に包み込んだ話題の演奏がライヴCDとして登場!
また、リサイタルのアンコール曲として、演奏す……
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2001年に行なわれたアシュケナージ初の日本での録音。あまり強い主張を持ち込まず、誰の耳にも快く響くような、いわば最大公約数的なバランスのとれた表現が身上である。それゆえ、これからこれらの曲に親しもうという人には好適だろう。録音も美しい。
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マーラーが楽譜に書き込んだ響きの鮮明さを申し分なく再現した第5である。沈痛な表現は幾分影をひそめ、鬱屈した感情はアシュケナージによって解放され、妙なるカタルシスがもたらされる。終楽章のクライマックスも凄まじく、包まれる感動はきわめて深い。
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いくら思い入れの強い曲といっても、あまりに濃厚にやられては、聴き手も疲れる。清水はそのあたりを十分に踏まえ、眼も覚めるような技巧を駆使しながらも、努めて客観的に弾き、かえってこの協奏曲の化物じみた凄みを浮き立たせる。指揮も好演だ。
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