ヘンリー・ミラー - 全体 1

“ぼくは諸君のために歌おうとしている。すこしは調子がはずれるかもしれないが、とにかく歌うつもりだ。諸君が泣きごとを言っているひまに、ぼくは歌う。諸君のきたならしい死骸の上で踊ってやる”その激越な性描写ゆえに長く発禁を免れなかった本書は、衰弱し活力を失った現代人に最後の戦慄を与え、輝かしい生命を吹きこ……続きを見る

ぼくはヴィラ・ボルゲーゼに住んでいる。塵ひとつ見あたらず、椅子ひとつ乱れていない。ぼくたちはみなここでは孤独であり、死んでいるも同然だ。-パリにあって住所不定、空腹の日々のうちに綴られたヘンリー・ミラーの自伝的小説『北回帰線』（１９３４）。主要登場人物とモデルの一覧、最新の調査・研究を踏まえた「解……続きを見る

ポルノグラフィーとして書かれた著者の面目躍如たる表題作をはじめ、初期から晩年に至る猥雑にして詩的な短篇を集成。続きを見る

１９４０年から１年がかりのアメリカ横断旅行に出かけ、実利優先社会のここには信仰、情熱で作られた不朽の記念碑などどこにもない、と闊達に綴った先見的文明批評。続きを見る

最愛の妻モーナと芸術家ステイシャ。彼女たちとの奇妙な共同生活のなかで、若きミラーは雄大な構想の小説を書き続けてゆく。自伝的三部作、完結篇。続きを見る

混沌と情熱、神性と永遠を求めて、著者独特の詩情が全編にほとばしる、鮮烈なギリシャ紀行。続きを見る

青年はレマン湖畔の美しい町で運命の美女デイジーと出会い、一目で恋に落ちる。その奔放なふるまいは、保守的で狭量な人々からは嫌われていたが、青年は彼女のあとを追うようにして、マラリアの猖獗するローマへと向かう。婚約者と思しき男を紹介され、さらに翻弄されるが、二人の恋路は思いもしない衝撃的な結末を迎える……続きを見る

１９３０年代、フランス滞在中のヘンリー・ミラーがアナイス・ニンに書き送った手紙。ミラーが作家として第一歩を踏み出した時期の、魂の格闘記録。続きを見る

ビート・ジェネレーションを魅惑した西海岸の楽園、ビッグ・サーに住まう人々と、思索の日々が甦る。続きを見る

“セックス”と“自由”と“本”を崇め貪り、“奔放な生”を生き抜いた文学の異端児ヘンリー・ミラーの人生の光と影。続きを見る

警察学校の教官・スタンは本部の要請を受け、かつて捜査にあたった猟奇殺人事件と酷似した事件を担当することになるが……。猟奇殺人の謎に挑む男の姿を描く、ウィレム・デフォー主演の第一級サイコ・サスペンス。続きを見る

ミラーの文学と人生に決定的な影響を与えた書物について、ミラー自身が詳述する。巻末に、１９５０年にミラー自身が作成した読書目録を掲載。続きを見る

友だちのおかげで生き延びることができたと語るミラーの墓碑銘としての回想録。続きを見る

ミラーの３０代以降、４０年間の、揺れて流れた作家生活の中から生み出された不動の中・短篇小説を収録。続きを見る

「これらの出来事はすべて、実際に起こったことなのだ。」フィクションと自伝の境界線を無化する、早すぎた“ポストモダン”小説、復活。続きを見る

文豪ヘンリー・ミラーの最後の妻が、１９６０、７０年代ロサンゼルスを駆け巡る！自由人ミラーの私生活とハリウッドの古き良き時代、そしてナイトクラブ開店騒動を描くドタバタエッセー集。続きを見る

「芸術家の女神」との運命的な出会い。延々と繰り拡げられる性の狂宴。新訳で贈る自伝的長編三部作、完訳版、ついに刊行。続きを見る

情熱と苦悩に満ちた結婚生活。無数のエピソードや人物を織り交ぜ、猥雑、饒舌、エネルギッシュに語りまくる「あの三年」。続きを見る

エロチックな描写、グロテスクな人物風刺、哲学的瞑想、痛烈な現代文明批判へと、自由自在に変幻する文章の魔術！代表的なエッセイと書簡を七編収録。続きを見る

バルザックの“神秘”、ロレンスの“性”を読む。生涯を通じて偉大な読書家であった著者が愛した、七人の作家の世界。続きを見る

思い出と信念、そして未来へのメッセージ…老境のミラーが老若、男女、有名無名のさまざまな来客たちを楽しませた、無類のテーブル・トーク。続きを見る

ニューヨークの底辺の人々の幸と不幸、希望と絶望、愛と憎悪、優しさと残酷さ、猥雑さ、無頓着、激情、呪詛、狂気、そして純心さへのパセティックなオマージュ。シュルレアリスムの影響の色濃い、想像力の可能性の果てへの旅。続きを見る

２０世紀アメリカの反骨の文豪ヘンリー・ミラーは、パトスの知を伝えるための革命的な方法探求者だったーその主要作品の表現と形式を考察し、ミラー文学への新たな理解を提示する画期的論考。続きを見る

性解放への企てと暴力的なまでに虚飾を排した挑戦的な文体によって全世界に衝撃を与えたヘンリー・ミラーを同時代の文脈のなかに位置づけるとともに、その今日的意味を問う。続きを見る

Henry Miller s landmark travel book, now reissued in a new edition, is ready to be stuffed into any vagabond s backpack.続きを見る

Henry Miller is the nearest thing to Celine America has produced.... He aims not at the ears, brains, or consciences, but at the viscera and solar plexus." The New Leader.続きを見る

The best of Miller s chapbooks bound into a single roaring volume.続きを見る

“アメリカ的なもの”と“ヨーロッパ的なもの”の対立を扱い、一躍ジェイムズの文名を高めた「デイジー・ミラー」。その解釈をめぐって議論百出の感のある、謎に満ち満ちた幽霊譚「ねじの回転」。“視点人物”を導入した最もポピュラーな中篇二篇を収録。新訳。続きを見る