森進一 - 全体 4

ナチスとは何か。宣伝から探る、その本質。ハーケンクロイツには、官能をゆすぶるなにものかがあるー演説、行進、葬儀のショウ化…大衆を忘我に導く、煽動のメカニズム。続きを見る

『黄金虫』のように暗号に駆り立てられ、ＤＮＡ二重鎖のように互いを紡ぎ合う二組の男女の物語がゴルトベルク変奏曲と響き合う。初期パワーズのマスターピース。続きを見る

キャンプ場でキャンピングトレーラーが炎上し、大爆発が起きた。放火の痕跡があり、男の焼死体が見つかる。刑事オリヴァーとピアは捜査を始め、車の持ち主がオリヴァーの知人の母親だと判明するが、余命わずかな彼女が何者かに窒息死させられてしまう。さらに新たな殺人が続くが、関係者はオリヴァーの知り合いばかりで………続きを見る

ラテン・アメリカ作品集第3弾は、ブローウェルとヴィラ＝ロボスのこれぞ本命の傑作選。ギターの響きに濃密な南の空気感とゆるりとしたたおやかさを漂わせながら、ワザが走るイマジネーションが飛翔する、ずぶと作品世界に引き込んでいく。ぞっこんの逸品だ。★続きを見る

近代日本人の中国原体験。尾崎行雄、原敬、岡千仞、榎本武揚、伊藤博文。明治１７年前後、中国の地を踏んだ５人の日本人は、何を見て、何を感じたのか。続きを見る

既存の批評家や評論家とは全く違うジャンルの多様さ。世人は彼に“雑文家”という肩書をつけた。しかし、その仕事はとうてい、“雑文”などという言葉にはおさまりきらない、知のフィールドは無限だったー。自ら興趣を覚え、納得するまで書を漁り、他者の評価に拘らず書き尽す、それが自分が生きるということ。草森紳一の仕事……続きを見る

草森紳一（一九三八〜二〇〇八年）は北海道出身で、慶応義塾大学の中国文学科卒業。一九七三年に『江戸のデザイン』にて毎日出版文化賞受賞。ジャンルを問わない「もの書き」として活躍し、その死後も、驚くべきことに十冊以上の新刊書がコンスタントに刊行され続けた。現在までのところ、草森紳一の専著は六十四冊（増補……続きを見る