石川啄木 - 全体 1

僧侶の「私生児」として生まれたのち、文学と恋愛に心を奪われて中学を中退。北海道を彷徨う漂泊の日々。転職につぐ転職。友から借銭して娼婦と遊んで妻を苦しめ、放蕩の限りを尽くしたかと思えば社会主義に傾倒するー。貧しさに喘ぎつつ、引き裂かれるほどの烈しい精神を歌に刻印した劇的な生涯。膨大な資料をもとに、感……続きを見る

没後１１０年、今なお愛される「十五の心」-まんがでたどる石川啄木２６年の軌跡。続きを見る

「正直に言へば、歌なんか作らなくてもよいやうな人になりたい」。そう願いながら生涯を歌とともに歩んだ天才歌人。啄木にとって歌を作るのは「我」と向きあうことだった。文学、恋愛、中退、挫折、彷徨、東京、借金、病魔、故郷ー夢を見たのも、夢から覚めたのもその才のゆえであったろう。新しき明日を見渡したその眼は……続きを見る

初刊のデザインの香りをつたえる新しい愛蔵版詩集シリーズ。“天才詩人”啄木の処女詩集。続きを見る

その生涯、思想と作品の全貌。悲痛な生涯の崖ふちに立って抱いた思想とその作品世界。詩作をはじめて７０年余、鋭利な関心をもち続けてきた詩人が、斬新な視点から通説の多くを批判し、啄木の詩・短歌・評論・小説の現代的な意義を明晰に論述した、画期的、決定的な石川啄木論。続きを見る

お世辞にも上手とは言えない。けれども、啄木の小説には何かある。ずっと遠くを見たがっている。続きを見る

生地日戸村には一切触れず、啄木が自らの「故郷」と呼んだ渋民村。函館、小樽、釧路を転々とした北海道での漂泊。金田一京助とのあいだの類いまれなる友情。そして、千年に及ぶ日本の日記文学の伝統を受け継いだ『ローマ字日記』。資料をもとに作品を丹念に読み解き、二十七歳で早逝した啄木の生涯をたどる。九十三歳の著……続きを見る

本書は、国内外に向けて新たな啄木像を発信し続けてきた著者が、日本文学や啄木を学ぶ一般読者の方にも読みやすいように工夫を凝らし、啄木のすべてを一冊にまとめたまったく新しいタイプの『石川啄木入門』書です。なぜ、今、啄木が世界から受け入れられているのか、その答えが本書できっと見つかるはずです。続きを見る

新しき明日の来るを信ずといふ自分の言葉に嘘はなけれどー『悲しき玩具』に収めた著名なこの歌の第三行末の「-」は、啄木の明らかな逡巡を示していた。啄木研究者や、短歌解説者の多くは、前行の思想を否定し、「-」の部分に絶望を見出した。しかし、啄木の「-」はそうではなかった。啄木は、死の三月前、一月三日の日記……続きを見る

詩や短歌では叙情味あふれる作品で天性の才能を発揮し、矛盾に満ちた明治という時代への鋭い考察も相俟って今もなお熱烈な読者を持つ石川啄木が心血を注いだ小説。故郷・渋民村の高等小学校の教員時代に書き出され、青年たちの鬱屈と貧しき者、弱き者の心に共振していく初期短篇三作と、唯一新聞に連載された中篇を収録し……続きを見る

ＩＢＣラジオの人気番組「石川啄木うたごよみ」トレビアンなお話が本になりました。啄木ソムリエの３５問出題にあなたは何問正解できますか？トレビアンな小説、トレビアンなエッセイ、トレビアンな論考と啄木ファン待望の一書です。続きを見る

石川啄木（１８８６．２．２０-１９１２．４．１３）。岩手に生まれ北海道、東京と放浪を続けながら多くの歌を残しつつ２６年の人生を終えた啄木の作品と生涯を、私生活と思想と交友関係を軸に徹底的に読みなおす。生誕１００年を超える現在もいまだ謎多き歌人・啄木の新たな作品観・人物観へ読者を誘う革新的論考。続きを見る

１００年来底本とされてきた土岐哀果編『悲しき玩具』（東雲堂）の問題点を批正し、啄木直筆のノート歌集「一握の砂以後（四十三年十一月末より）」を底本に啄木の意図通りに復元。啄木の『悲しき玩具』が本当の姿で読めるようになりました。本書はこれからの『悲しき玩具』鑑賞・研究の定本となるものです。続きを見る

なぜ、子規は近代人で、啄木は現代人なのかー昭和４２年に子規と啄木を比較した論考を著すなど、日本文学研究に身を投じた当初から、明治の二大詩人に惹かれてきた著者。円熟期を迎え相次いで刊行したそれぞれの濃密な評伝を収録。続きを見る

節子、京子、智恵子、小奴、カツ、彼女たちから見える石川啄木の人生。続きを見る

石川啄木生誕１１０年。生き生きした書簡文学の魅力。続きを見る