ランパルの5回にもわたるバッハ・ソナタ集の、これは3度目のものの初CD化。ランパルらしく、常にむらなくたっぷりと楽器を鳴らし、恰幅の大きな音楽を繰り広げている(その屈託のなさに若干の抵抗を覚える向きもあろうが)。V.=ラクロワの多彩なサポートが楽しい。
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三者が切り立って互いに拮抗するのではなく、出すぎず引きすぎず一体となって作品のエモーションにシンクロしていく。耳目引く刺激はないが伝統の古色にも落ちぬ、いわば安心の音の姿。ワザも響きの色も、キメるべきはキメて耳を逸らさぬ練達の熟演である。
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カプレの魅力を披露! 近代フランスの美を凝縮
ミンコフスキのルーヴル宮音楽隊の首席ホルン奏者、根本雄伯が音楽監督を務めるムジカ・ニジェラ。2019年結成の若い団体で、根本の指揮のもとラヴェル、ショーソン、プーランクのありきたりでない選曲のディスクが注目されています。
今回はアンドレ・カプレ作品集。ドビ……
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全体を支えるパネンカ、スークのヴァイオリンの艶を湛えた美しさ、コントロールされた雄弁なフッフロのチェロ、名手ティルシャルの詩情あふれるホルン。アナログ時代のスーク・トリオの素晴らしさを伝える一枚だ。
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ピアノに重点が置かれてはいるが、情熱的で激しい感情の吐露がチェロで表現されているショパンのソナタ。作曲者自身が「貴婦人向きの華やかなサロン音楽」と評した《序奏と華麗なるポロネーズ》。ピアノの詩人としてあまりにも有名なショパンは、極めて少数ですが室内楽のための作品も残しました。ロストロポーヴィチのチ……
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赤坂達三を中心とした木管五重奏団が97年に発売したアルバムの、リマスターを施しての再発売。ファンにはお馴染みのアルバムと思うが、聴いてない人は聴いておいたほうがいい。ちょっと硬さが見られるけれど、アンサンブルが美しい。木管の暖かい響きが良く出ている。
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