ロシア・ボリショイ交響楽団“ミレニウム" - 全体 1

随分遅く感じられるが、特に遅いというわけではない。一フレーズずつ実に丁寧に仕上げていて、とりわけ弱音でのニュアンスを大切にして、きちっとオーケストラをコントロールしている。第4楽章冒頭の激しさもハメを外さない。「1812年」の方も、スタイリッシュだ。続きを見る

西本智実が首席指揮者に就任したばかりのオーケストラを率いてのチャイコ。骨太で厚みのあるオケをしなやかに鳴らして、壮大なドラマを力強く推し進めていく西本の本領が遺憾なく発揮されている。ファンタジックで温かなぬくもりを感じさせるステキな演奏だ。続きを見る

推進力がみなぎり、鳴らすところはダイナミックに鳴らす思い切りのよさで、ハチャトゥリアンなど凄まじいほどの喧騒具合なのだが、見通しを失わないようなバランスへの配慮も見受けられる。ボレロはスタンド・プレイを排し、ぎりぎりまで抑制を利かせる。続きを見る

西本智実の、2002年、ロシア・ボリショイ交響楽団“ミレニウム”への就任記念コンサート・シリーズからの映像。CD未収録の「展覧会の絵」や「火の鳥」などを収録した、白熱の演奏会の模様。続きを見る

先に発売され大きな話題を呼んだCDに続き、DVDがリリース。西本智美にとって初の映像作品で、彼女が手兵のオケとともに初めて開催したニューイヤーコンサートの華麗な演奏を楽しめる。続きを見る