九州ゆかりの作品を多数残した團伊玖磨の、新旧二つの管弦楽付き合唱曲。ソロを含む「筑紫讃歌」は50分に及ぶ大作で、よく知られる「筑後川」からは30年の年月を経ているが、同系統の穏健な作品。素朴で雄大なハーモニーにあふれる楽曲を、地元の団体が情熱をこめて歌いあげる、幸せな時間が刻まれたライヴだ。
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コロラトゥーラの超絶技巧がすばらしい。「ラクメ」で華やかなトリルを聴かせたかと思えば、「清教徒」や「ルチア」では狂乱の場を壮絶に歌い上げる。でも、どんなにスリリングな場面でも清純さを失わないのが幸田浩子。透明感あふれる声で魅了する。録音もいい。
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日本フィルが進めている映画音楽集の第6弾。今回はアクション・サスペンス系というハード路線。サントラのオリジナル・スコア使用というのも嬉しい。演奏は多少の粗さがあるものの、ブラスと打楽器の炸裂が快感を呼ぶ。
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今までに発表した7枚のアルバムのベスト。かぶさり気味の発声のため、デビュー当時は音程がフラットに聴こえたが、今はほんのりくすんだその声音が、彼女らしい個性となっている。いわゆる歌のうまい人ではないが、ふくよかな雰囲気が魅力的。
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