高村光太郎 - 全体 1

大正三年に刊行された処女詩集『道程』から、万人の胸に感動を伴って響く愛の詩編『智恵子抄』を経て、晩年の岩手山麓にうたう『典型』まで、光太郎の全生涯にわたる詩業から百余編を収録する。近代的人間形成という課題をになって出発した光太郎が、その昏迷と焦躁を打ち破り、厳しい自己凝視の中に築いた内的世界の充溢……続きを見る

第１詩集『道程』「僕の前に道はない／僕の後ろに道はできる」をはじめとした、近代詩の最高峰・光太郎の全詩業から、代表作を精選して紹介。続きを見る

世俗的なものとの妥協を排し、不断の情熱をたぎらせて人生の意味を追求し続けた光太郎の詩は、美しいもの、真実なものに対する善意と愛に満ちている。その歩みの中から９３の詩篇を精選し、“「道程」より”“「道程」以後”“「智恵子抄」より”の３部に編んだ。作者（１８８３-１９５６）が生前みずから校閲した最後の詩集で……続きを見る

本書は、高村光太郎の第一詩集『道程』の初版本を底本に、振り仮名、仮名遣い、文字組みを底本通りとした。ただし、漢字は新字体に、「志」の変体仮名は「し」に改めた。続きを見る

一九六七年発行のさ・え・ら書房刊「うたの心に生きた人々」を四分割した一冊。続きを見る

処女詩集『道程』の刊行から、人々の哀切を呼び起こさずにはいられない愛の詩『智恵子抄』を経て、一躍、国民詩人の地位に着いた高村光太郎。彼の抒情ある詩は、最後は自然へと帰着する。高村光太郎の詩の遍歴を追って、その光芒を放つ詩的世界を俯瞰する一冊。続きを見る

大正・昭和期を代表する芸術家の一人、高村光太郎。彼はなぜ「酪農」に魅了され、何を成し遂げようと考えたのか。親交の深かった人々やゆかりの地を辿りながら、北海道の月寒牧場に滞在した空白の期間を探る。続きを見る

石巻・金華山・女川・気仙沼・釜石・宮古ーその三陸を巡る旅は、智恵子との終の棲家を求める旅でもあった。そして二人の「東北」への憧憬は、今を生きる私たちへのメッセージへと昇華する。続きを見る

関東大震災に揺られる日本の“世紀末”を文学者たちはどう生きたのか？やがて来る時局に絡められつつある高村光太郎、モダニズムの隘路に囚われゆく横光利一、原日本を求め危うい道を行く堀辰雄ー。続きを見る

「真の芸術家」として生きぬこうとした若き日の魂の叫びから、自然の中でのおだやかな暮らしから生まれた晩年の作品まで、わかりやすく紹介します。続きを見る

光太郎１１歳から没年７４歳までの書を、ほぼ年代順に配列。書は条幅、篇額、色紙、短冊をはじめ、詩稿、書簡、本の題字まで８０余点を厳選収録。晩年の珠玉のエッセイから書に関する箇所を抄出、作品とともに紹介。続きを見る

近代日本の彫刻・詩の世界に重大な足跡を残した巨人高村光太郎、その作品を雜纂に至るまで検討して、欧米留学、純愛詩集『智恵子抄』の背後に潜む暗黒、戦後の独居自炊の「自己流謫」の実相など、高村光太郎の全貌の真相を抉りだした画期的評伝。続きを見る

昭和の軍人で範とするに足る人は誰かー陸軍ならば今村均、海軍ならば予科練の教育者市丸利之助をあげたい。米国大統領へ遺言をしたためて硫黄島で玉砕した軍人歌人の生涯。続きを見る

智恵子と光太郎の奏でる愛の協奏曲。智恵子の紙絵と光太郎の自筆詩稿。二つの美がここにはじめて向いあい、語りはじめた。続きを見る

光太郎の詩人としての悲劇の基底を追究する詩篇。没後５０年記念出版。自筆原稿の傑作を原寸、カラー版で紹介。続きを見る

大東亜戦争は侵略戦争なのか？アジア解放の戦いなのか？現代ではなく当時の視点で見つめれば、国のあるべきかたちが見えてくる。戦後のＧＨＱ史観と戦後教育で貶められた高村光太郎と日本の名誉を回復する必読の書。続きを見る

戦争を賛美した二人の巨人、詩人・彫刻家高村光太郎と歌人斎藤茂吉。戦後、光太郎が岩手県花巻郊外に独居して書いた『典型』と茂吉が山形県大石田に寓居して書いた『白き山』の定説を覆し、緻密な論証により正当な評価を与え、光太郎の十和田湖裸婦像の凡庸な所以を新たな観点から解明した卓抜で野心的評論。続きを見る

精神を病んだ妻・智恵子との激動の日々を綴った、一人の男の命の詩集『智恵子抄』。そこには、出会いから結婚、闘病、死別後までの一途で激しい愛の軌跡が刻まれている。作者は彫刻家でもあり、「現代詩の父」とあおがれた詩人・高村光太郎。智恵子を生涯愛しぬき、グチも弱音も吐かずに自分に厳しく生きる光太郎の姿を、……続きを見る