タック - 小説・エッセイ 1

2194年、ハーグ艦長ひきいる国連宇宙軍軍艦「ハイバーニア」は、植民惑星ホープ・ネーションめざし地球を旅立った。超空間航法であるN波駆動をもちいても17カ月かかる旅である。宇宙軍士官学校を卒業したばかりの……続きを見る

いまやすべてが艦長となったニコラス・シーフォートの双肩にかかっていたーあの怖るべき事故によって艦長ほか2名の宙尉が事故死し、やがてただひとり生き残った宙尉も病死した。200名におよぶ乗員乗客の命は、この……続きを見る

太陽系戦域に結集した国連宇宙軍防衛艦隊は、侵攻を開始した異星生命体を撃退することにいったんは成功した。だがやがて敵は、予想をはるかにうわまわる規模で奇襲を仕掛けてきたのだ。艦隊司令部は破壊され、その……続きを見る

トレメイン提督により、シーフォートは無慈悲にもN波駆動系を破壊された「チャレンジャー」の艦長を命じられた。「ポーシャ」に将旗を移す、ホープ・ネーションに到着しだい救助艦を派遣するのでそれを待て、とい……続きを見る

2197年11月、トレメイン提督ひきいる国連宇宙軍救援戦隊所属の宇宙艦14隻は、69光年離れたホープ・ネーション星系をめざし地球を旅立った。謎の生命体“魚”から植民星系を守るためである。いまや宇宙軍最年少艦長と……続きを見る

宇宙軍の栄光も、国連事務総長の座をも捨てて隠遁生活を送るニコラス・ユーイング・シーフォート。家族とともに暮らす平穏な生活は永遠に続くかとみえた。ところが突如、側近アダム・テネアの息子が、ついで愛息フ……続きを見る

ニューヨーク下層区域では、国連政府の横暴に対する住所不定市民たちの叛乱が勃発。政府軍の苛烈な反撃によって、街は火の海と化した!　地下トンネルには毒ガスが送りこまれ、衛星軌道からの非道なレーザー砲撃が……続きを見る

国連事務総長として３期目を迎えたシーフォート政権も、ようやく安定期にはいったかに見えた。政治的妥協を拒否し、正義と信ずるところを譲らぬシーフォートの姿勢は、市民からの圧倒的な指示を受けていたのだ。と……続きを見る

国連事務総長の職を辞し、宇宙軍に復帰したシーフォート。いま、彼が艦長を務める宇宙艦〈オリンピアッド〉は植民惑星ホープ・ネーションに到着しようとしていた。艦が惑星軌道上に停泊してまもなく、彼は艦を訪れ……続きを見る

一千体におよぶ異星生命体を撃滅した“魚退治”の艦長!　ホープ・ネーション星系から帰還したシーフォートは、またも英雄に祭りあげられた。多くの友を戦死させたことを理由に艦隊勤務を拒むシーフォートに対し、宇……続きを見る

地球から69光年離れたホープ・ネーション星系では、ド・マーネイ提督の指揮のもと、いまや30隻をこえる国連宇宙軍艦艇が集結し、謎の異星生命体“魚”の攻撃から植民惑星を守るため、哨戒を続けていた。そしてこの防……続きを見る

つぎからつぎへと現われる“魚”の猛攻により、国連宇宙軍防衛艦隊の宇宙艦は、一隻また一隻と撃破されてゆく。ついにその喪失が艦隊の三分の一に達した時、ド・マーネイ提督は残存する全艦艇を率いて、太陽系へと帰……続きを見る

狂信的テロリストによる事件は、その後もとどまるところをしらず、その魔の手はついにシーフォートの元へものびた。国連本部に仕掛けられた爆弾によって、シーフォートは歩くこともままならぬ重傷を負ってしまった……続きを見る

デレクの死について自責の念にかられるシーフォートはランディに謝罪し、二人は和解する。だが、それからまもなく、かつてシーフォートの活躍で宇宙から一掃されたはずの異星生物“魚”が、ホープ・ネーション近傍に……続きを見る

地下の墓所で死んでいたはずの男が、暗闇の中目を覚まし次第に感覚を取り戻していく。男は名前を含め記憶のほとんどを失っていた。周囲の状況からすると埋葬者たちは男の復活を予期し、この場に閉じ込めておこうと……続きを見る