佐原　菜月 - 小説・エッセイ 1

地方国立大学の貧乏女子寮「万葉寮」一帯を縄張りとする野良猫が二匹。一匹はのどをゴロゴロならしては女子から餌をせしめるのが上手な腹黒な白猫くん。一匹は決して毛並みを人に触らせないぶっきらぼうなキジトラ……続きを見る

美味しいお酒を一献振る舞えば、どんな難事件も解決してくれる。居酒屋「とりい」に居着く元カミサマの自称探偵コトハと、そんな彼女に迷惑かけられっぱなしの店主・雄里。年末の営業も終わり、二人は静かに酒を飲……続きを見る

東京都某所の隠れた名店、居酒屋「とりい」には神様の探偵さんが居着いているーー。金髪碧眼にライダースジャケットを羽織った酔っ払いのロクデナシ美女、葛城コトハ。その正体は、古代より託宣の神として祀られた……続きを見る

美人だけど趣味も性格もどうにもオッサン臭い女、利津。彼氏に振られた夜に赤提灯で一人酒。冷酒になめろう、愚痴をわめきながら酔いつぶれ、弟に介抱されて家に帰る。　「……これが実の姉かと思うとかなりフクザツ……続きを見る