南直哉 - 宗教・倫理 1

この世には、自分の力ではどうしようもないことがある。そのことに苦しみ切なく感じても、「生きているだけで大仕事」と思ってやり過ごせばいいーー。「仕方なく、適当に」「万事を休息せよ」「死んだ後のことは放……続きを見る

普通「仏教入門」と言えば、広汎にして複雑な仏教の思想・実践の体系、そしてその変遷の歴史などを、要領よく整理して大方の便宜に供する、という書物になるだろう。ということを十分承知の上で、今私が提出しよう……続きを見る

「諸行無常（＝すべての“実存”は無常である）」。そうブッダが説き始まった仏教は、インドから中国、そして日本へと伝わる過程で、「仏性」「唯識」「浄土」などの「超越的理念」と結びつき、大きく変化していった……続きを見る

われわれはどのように存在しているのかーー人間存在根本の問いに『眼蔵』はいかに答えるか。ヨーロッパ現代思想も凌駕する画期的思想書に気鋭の禅僧が己の実在を賭けて挑む、現代人のための入門書にして決定版。（……続きを見る

死者は実在する。懐かしいあの人、別れも言えず旅立った友、かけがえのない父や母ーー。たとえ肉体は滅んでも、彼らはそこにいる。日本一有名な霊場は、生者が死者を想うという、人類普遍の感情によって支えられて……続きを見る

「坐禅」をする本当の意味とは? “ブッダの教え"ー その本質がわかる! 曹洞宗の僧侶で、現在「恐山」院代を務める著者が、 「悟りとは何か」「涅槃とは何か」「私とは何か」について、真正面から対峙する。 「悟り……続きを見る

日常生活の底に突如開く深淵ーー無常。根拠なき生をかかえ、「このままでよいのか」という想いにとらわれるとき、禅はラディカルな技術（メチエ）となる。永平寺の若き俊英が、釈尊・道元の教えを元に仏教思想を根……続きを見る

「なぜ人を殺してはいけないのですか？」──従来、当たり前だと思われていたことにまで理由を説明しなければならない時代。「善きこと」に対する信頼が、すっかり失われてしまった時代──そんな現代だからこそ、「善……続きを見る