林信吾 - 小説・エッセイ 1

関ヶ原の雌雄は決した。天下は徳川家康の手に落ちたかに見えたが、独眼竜伊達政宗は、西軍として越後で戦った上杉景勝・直江兼続に同盟を申し入れた。奥州は手を取り合って関東に攻め込む！　天下取りに決起した伊……続きを見る

「徳川の天下」が揺らいでいる。関ヶ原の後、伊達・上杉の奥州連合軍は決起し関東を攻めた。江戸を落とした奥州軍は、東海道で徳川軍と激突。家康は敗走したのだ。混沌とする天下の鍵を握るのは前田の芳春院、利家……続きを見る

World War II　1941　日米戦不可避ナリ 　最高戦争指導会議に居並ぶ誰もが、沈痛な表情を浮かべていた。 「白人によるアジア支配を覆滅すべし」 　そう声を上げ、国運を賭した大戦略が今、崩壊の危機に瀕している……続きを見る

World War I　1915　帝国陸海軍欧州ニ征ク 　一九一四年（大正三年）七月、オーストリアとセルビアにて戦争が勃発。ほどなく戦火は、ヨーロッパ全土へ広がり、世界大戦へと拡大した。 　三年後、日本も積極的な参……続きを見る

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いわく、「イギ……続きを見る

World War II　1943　連合艦隊司令長官南洋二散華ス （あれから、もう三ヵ月になるのか…） 　西条は軍需省の執務室で頬づえをつき、ひとり嘆息した。 　一九四三年（昭和一八年）四月二八日、アリューシャン諸島最……続きを見る

World War II　1943　風雲急ヲ告ゲル欧州大戦 （とうとう白旗を掲げたか。これでどうにか…） 　スターリングラードでの独軍の降伏。終戦への道程が、西条には見えた気がした。 　同じころ南アフリカでは、植民地奪……続きを見る

World War II　1941　日米ハ宣戦布告ナキ戦争ニ… 「米国はほどなく日本に対し宣戦を布告するであろう」 　英首相の宣言どおり、米国は中立の仮面をかなぐり捨てようとしていた。 （……大英帝国の滅亡は、米国の国益……続きを見る

World War II　1943　ワレ米本土奇襲ニ成功セリ 　北はアリューシャン沖から南はシドニーまで、太平洋のいたるところで日米双方の艦隊による血みどろの戦いが繰り返されていた、昭和一七年の春。 　そんな激しい海……続きを見る

World War II　1941　帝国陸海軍印度洋ニ咆哮ス 　南アフリカ制圧作戦の成功により、英国を追い詰めた日本。今やインド洋における英国の海軍力など知れたものであった。 　だが、クリスマスを前に状況が一変する。……続きを見る

World War II　1940　帝国陸海軍未知ナル大陸ヲ征ク 　第一次世界大戦ー帝国陸海軍のエリート将校が初めて体験した近代戦。 　それからおよそ20年後の……一九四〇年（昭和一五年）六月四日。日本はイギリス、フラン……続きを見る

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の戦後史の……続きを見る

World War II　1943　枢軸ノ崩壊…史上最大ノ作戦発動 　一〇月四日、中南洋に浮かぶ連合艦隊の拠点、トラック泊地が空襲された。ミクロネシア海戦で第三艦隊全滅の憂き目を見た米海軍の復讐戦である。夏にはヨーロ……続きを見る

World War II　1944　ワレ戦争終結ノ決断ヲスル 　昭和一九年（一九四四年）七月二〇日、柱島泊地に連合艦隊が凱旋してきた。 　今次の大戦の帰趨を決した海戦は、一昼夜にわたって繰り広げられたが、終わってみれ……続きを見る

World War II　1944　皇国ノ興廃此ノ一戦ニアリ 　優勢に戦いを推し進めてきた帝国陸海軍だったが、敵の戦意を挫く決め手を打てぬまま、今では圧倒的な物量を誇る連合軍に圧迫され始めている。 　一九四四年（昭和……続きを見る

World War II　1944　皇国ノ興廃此ノ一戦ニアリ 　優勢に戦いを推し進めてきた帝国陸海軍だったが、敵の戦意を挫く決め手を打てぬまま、今では圧倒的な物量を誇る連合軍に圧迫され始めている。 　一九四四年（昭和……続きを見る

World War II　1941　帝国陸海軍砂塵燃ユル地ニ現ワル 「大臣ねえ……あんまり性に合いませんなあ」 　軍需省次官西条英俊は不機嫌そうに答える。 　かねてから辞意を漏らしていた近衛文麿。内閣の総辞職にともない……続きを見る

World War II　1942　超弩級戦艦参戦ス 「ちくしょう、今ここに無傷の空母があと二隻あれば…」 　沈鬱な表情を浮かべる幕僚たち。 　熾烈をきわめたアリューシャン沖海戦で、米空母四隻を撃沈大波したものの、第一……続きを見る

World War II　1942　日独伊総力戦ニ入ル 　真珠湾攻撃を受けて、アメリカは対日宣戦布告を発表した。 （旧式戦艦が多少叩かれようとも、参戦への扉が開かれれば、決して損な取り引きではないはずだったのだが……）……続きを見る

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 軍国主義体制が……続きを見る

World War II　1941　帝国陸海軍亜細亜解放ス… 　イギリス、フランス、オランダ亡命政権への宣戦布告よりおよそ10ヵ月。 　カイロ、ケープタウン、そしてカルカッタを結ぶシーレーンの一角を崩し、膨大な資源が大……続きを見る

World War II　1942　驕ル帝国ハ久シカラズ 「国定君、君は今、どこと言ったのかね」 　官邸連絡担当の大尉が血相を変えて、もう一度告げた。 （米軍が択捉島へ上陸だと……いったい、どういうことだ？） 　東条英樹……続きを見る

World War II　1941　米国ニ宣戦ヲ布告スル 「メキシコへ武器供与に向かう、日本の輸送艦隊を阻止せよ！」 　一一月二五日午前五時三〇分。アカプルコ沖一八〇海里地点。海戦はこちらの勝利で終わった。Bー24一三……続きを見る

上杉謙信の嫡子景勝の重臣直江兼続は、伊達政宗からの使者の口上に我が耳を疑った。東軍に与していたはずの伊達が、関東攻略に打って出る、ついては上杉・直江との同盟を結びたいと驚愕の申し出をしたのだ。この日……続きを見る

第一次世界大戦、中東の地に日の丸がひるがえる！ 　一九一五年、京都。陸軍中将・柴五郎は予備役中佐・井坂敏幸を訪ねた。 　井坂は日露戦争時、ロシア軍の動静を探る挺身隊として敵地深く潜入し、見事斥候の任務……続きを見る

開戦16年前に書かれた驚異の架空戦記 　中国大陸での権益をめぐり、アメリカと対立する日本。両国の水面下では決戦準備が、着々と進められる。 　そして一九三一年三月、パナマ運河を航行中の「明石丸」の大爆発を……続きを見る

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 結果の不平等、……続きを見る

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 一九七四年は、……続きを見る

あの大長編・架空戦記シリーズ全18巻がまとめて読める！ 　一九一四年（大正三年）七月、オーストリアとセルビアにて戦争が勃発。ほどなく戦火は、ヨーロッパ全土へ広がり、世界大戦へと拡大した。 　三年後、日本……続きを見る