田中 - 小説・エッセイ 27

虎に襲われて墜落した谷底で、若者は彼を待っていたという不思議な一家に出会う。若者はその家の娘と婚礼するが、一年たって子供が生まれたとき……。中国の清の時代に和邦額が著した「夜譚随録」の中にある『陳宝祠……続きを見る

ながれてふえる？　むじんのきかい。 わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の“調停官”であ……続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]日本怪談大全　第二巻　幽霊の館[出版社]国書刊行会[初版発行日]1995（平成7）年8月2日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]日本怪談大全　第二巻　幽霊の館[出版社]国書刊行会[初版発行日]1995（平成7）年8月2日 続きを見る

少年、崑（こん）は蛙の神から、麗しいこと類のない美少女と引きあわされる。「この児は十娘（じゅうじょう）だ。自分から君と佳いつれあいだと言っておる、君のお父様は、異類だと言ってこばんでいるが、これは自……続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]日本怪談全集　※［＃ローマ数字2、1-13-22］[出版社]桃源社[初版発行日]1974（昭和49）年 続きを見る

日本三大怪談のひとつ、四世鶴屋南北の歌舞伎「東海道四谷怪談（とうかいどうよつやかいだん）」を、田中貢太郎らしい簡潔な文体で短くまとめた再話小説。登場人物紹介お岩：夫の伊右衛門に裏切られて毒を飲まされ……続きを見る

土佐藩主の一族、山内監物は薬師堂から不動像を強引に持ち出し、自邸の門口に据えて喜んだが……。（Hiroshi_O）[文字遣い種別]新字新仮名[底本]日本の怪談（二）[出版社]河出文庫、河出書房新社[初版発行日]1986（……続きを見る

十二世紀の中国、北宋末期。金と宋が激闘を繰り広げるなか、元梁山泊の好漢たちも独自の戦いを展開する。一方、海上の新天地には、怪人・薩頭陀が魔手を伸ばしていた。好漢たちがついに終結、歴史の枠を越えた戦い……続きを見る

商店の主人は、弟から、病気なのですぐ来てくれという電話を受ける。しかし、気がついてみると、不思議なことに……。作品の文末に「この話は明治四十三年十月、田島金次郎翁がその時京都にいた喜多村緑郎氏を訪問し……続きを見る

十四、五に見えるその不思議な美少女は、毎晩そっと来ては、王鼎（おうてい）が榻（ねだい）に寝ているそばに寄り添い、朝になると消えているのだった……。清の時代の中国の怪異小説集「聊斎志異」（蒲松齢・著）か……続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]日本怪談大全　第二巻　幽霊の館[出版社]国書刊行会[初版発行日]1995（平成7）年8月2日 続きを見る

「其の後、玉音さんは、弟の家へまた引き取られたそうですが、恐らく彼（あ）の病気は癒らないでしょう。こうしておりましても、玉音さんの彼（あ）の苦しそうな声と、無鬼魅（ぶきみ）な法華僧の姿が眼の前に浮ん……続きを見る

山で猟をしていた侍が出会った数々の怪異。なお、入力の底本に使用した「日本怪談事典」では、この作品に「山父」という事典風の見出し語がつけられていた。山父とは、深山にいて怪異を起こす男の妖怪のこと。田中……続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]日本怪談全集　※［＃ローマ数字2、1-13-22］[出版社]桃源社[初版発行日]1974（昭和49）年 続きを見る

「深夜の海岸には、どこからともなくむせぶような、泣くような声が聞えて来る。青い鬼火（ひとだま）が、そこにもここにもふわふわと浮んで」……本文より抜粋。1927（昭和2）年の函館の大火が生んだ二つの伝説。（H……続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]日本怪談大全　第二巻　幽霊の館[出版社]国書刊行会[初版発行日]1995（平成7）年8月2日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]伝奇ノ匣6　田中貢太郎日本怪談事典[出版社]学研Ｍ文庫、学習研究社[初版発行日]2003（平成15）年10月22日 続きを見る

小説（ペン）は剣より強し！ 漱石、一葉、子規も大絶賛!? 剣豪武蔵の奇妙な冒険!! 佐々木小次郎との巌流島対決を制した剣豪宮本武蔵。しかしその後は仕官もかなわず不遇の日々。そんな武蔵が大坂の陣で意識を失い……続きを見る

時空の隙間に落ちた長兄・青竜王を追って、三男・白竜王は宋代初期の中国を旅する。統一直後の宋朝は、皇帝が親征して、北の大国・遼と対峙していた。朔風吹き荒ぶ辺境で、空前の繁栄を謳歌する都で、竜堂兄弟は邪……続きを見る

領主の家から出たという、上等だが格安の蚊帳とは、実は……。（Hiroshi_O）[文字遣い種別]新字新仮名[底本]怪奇・伝奇時代小説選集3　新怪談集[出版社]春陽文庫、春陽堂書店[初版発行日]1999（平成11）年12月20日 続きを見る

日清戦役前の半農半漁の海村で、村の人の多くの心を支配したものは原始的な迷信であった……。（Hiroshi_O）[文字遣い種別]新字新仮名[底本]日本の怪談（二）[出版社]河出文庫、河出書房新社[初版発行日]1986（昭和6……続きを見る

孫恪（そんかく）が結婚した、袁（えん）長官の娘だという美女の不思議な正体とは……。田中貢太郎・著「日本怪談全集」に収録されている『猿の話』という作品のうちの一話が、この『碧玉の環飾』とほぼ同じ文章にな……続きを見る

「流星雨の夜に銀月王がよみがえる」〜国際演劇祭の準備に盛りあがる初冬の避暑地・霧立町で、ひそかに発生した怪奇現象。調査に訪れた竜堂兄弟の周りには、怪人物や怪物が次々と現れて……。はたして演劇祭は無事に……続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]伝奇ノ匣6　田中貢太郎日本怪談事典[出版社]学研Ｍ文庫、学習研究社[初版発行日]2003（平成15）年10月22日 続きを見る

猟師は、危険な山奥で、不思議なことに若く美しい女達が二人きりで生活しているのに出会う。乞われるままに、女達との同居がはじまるが……。（Hiroshi_O）[文字遣い種別]新字新仮名[底本]中国の怪談（一）[出版社]……続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]日本の怪談[出版社]河出文庫、河出書房新社[初版発行日]1985（昭和60）年12月4日 続きを見る

「カラコン、カラコン」の駒下駄の音で有名な、三遊亭円朝の『怪談牡丹燈籠（かいだんぼたんどうろう）』の主要部分を、田中貢太郎らしい簡潔な文体で書いた再話小説。孝助の敵討や伴蔵おみね夫婦の末路などは省略……続きを見る

初出は1949（昭和24）年5月「知識人」。田中英光は、早稲田大学在学中に漕艇選手として活躍し、1932（昭和7）年のロサンゼルスオリンピックに出場する、この体験は後に「オリンポスの果実」1940（昭和15）年として……続きを見る

竜王の娘と名乗る不思議な美女に出会った柳毅（りゅうき）が、洞庭（どうてい）湖へ行き、教わったとおりに橘の木を帯で三度打つと……。原典は、唐の李朝威の作といわれる『柳毅伝』。（Hiroshi_O）[文字遣い種別]……続きを見る