八朔 - 小説・エッセイ 1

幼い時から知っていた。 時に潜む、言葉という化け物。 懐柔出来ない、知恵の憂鬱。 慈悲……私を憐れんで下さい。 道は薄暗く、意識も身体も、 遠く遠くに置いて来たけど、 まだ書いてたい、許して。 救いを懇願す……続きを見る

人間と吸血鬼の共存、対等なようで支配されるのは人間──そんな世界で羊野小飴には守りたいものがある。祖父の代から続く街外れにひっそり存在する小さな映画館。しかし維持にお金は必要で、小飴は自らの血液を売っ……続きを見る

「夢咲バニガ」から1年半。 八朔 恋という無名の詩人が、人生の転機に編集した2作目の詩集。 Twitterに投稿した数多くの詩から、主に評価のあったものを厳選して掲載。 人間として成長し、瑞々しい感性を失いなが……続きを見る

「……俺のこと理解するのも、仕事なんでしょ」「そっ、そうですけど……っ」「じゃ、よく味わっといて」調香師・ルナが国王から任命されたのは香水嫌いな第二王子・ソレイユの香水を作ること──!?　最悪な出会いに最悪……続きを見る

「……私、とうとう死ぬんですね」生まれつき体が弱く、病気を長く患って自分の死期を覚悟していた美上燕。いつからか夢を描くこともなくなっていた。しかしギリギリになって生きることを諦めきれず、魂を迎えにきた……続きを見る