内田春菊 - 小説・エッセイ 1

私は、よく娼婦の顔をしていると言われる。 今までに、ホステスを含めた何種類かの職業を経験したという話をすると、「もしかしてあれも？」と売春をほのめかした聞き方をよくされるのだ。十六歳で家出して、野宿……続きを見る

とある集合住宅で新生活を始めた共働きのカップル。夫はコピーライター、妻はスタイリスト。まわりは専業主婦ばかりらしい。最初は至極快適に思えた住まいだったが、やがてふたりの身辺に、不可解な出来事が起こり……続きを見る

壊れかけた家庭のために毎週一本バラを買う私に、花屋のあるおは同じ話ばかりする。繰り返しに苛立ち、私は彼と抱き合ってしまう。その瞬間は確かなのに、翌日になると、あるおは私を覚えていない……ものを覚えられ……続きを見る

著者は4人きょうだいのお母さん（夫はいない）。家の中でも外でも忙しい……はずなのに、今日も気が付けば台所に立っている。小1時間あればパンが焼けるし、卵や小麦粉がダメでもお菓子は作れる！　家にあるもので気……続きを見る

「堕ろすって言ったのよ」「何でそんなこと言うんだよ」「あそこから出てくるの嫌なんでしょ。ゲロ吐きそうだって言ったじゃん」妊婦に冷たい夫は女と旅行に行き、妻は下着をつけかえて夫の後輩を家に呼ぶ。若い男……続きを見る

「ねえ金持ってる？」ーー別れた男からのしつこい電話。あたしはかまってないのに、今の彼はあたしが誘ってると思ってる。どうして信じてくれないの？　あたしにとって今、大切なのは彼だけなのに。憧れの彼と同じ……続きを見る

戦前に久留米で生まれた逸子。 手先が器用な彼女は縫い上げた衣装を身に纏い、地元のダンスホールの華となる。 そこで知り合った男と一緒にダンス講師になることを夢見て長崎へ行くが、 結婚を機に運命は暗転する……続きを見る

内田春菊の初エッセイが、満を持して電子書籍化。新鮮な文体と、日常を鋭く切り取る目線で、「食べ物の話」「繁殖と進化」「お寺の鐘」など、様ざまの出来事を、マンガを描くときとは少し違った視点で楽しく明るく……続きを見る

「もう、父親にやられてんの、いやんなっちゃったし」性暴力を続ける義父と、見て見ぬふりをする実母にうんざりして、16歳で家を出た静子の凄絶な青春時代。逃避行、東京への出奔、セックス、中絶、旅館の住み込み……続きを見る

彼に抱かれると、自分の体をはっきり意識し、私は生き物としての自信を取り戻す。一緒に暮らす前からそうだった。思いやりと体力のある、確実なやりかた。だから私は、不安になると彼を抱きしめてしまうのだ。　（……続きを見る

響きわたる時報はしつこさを増し、「生意気女」は次々と殺される。支配を強める「むじゃき大王」を残し、私たちは旅立つことができるのだろうか？　現代女性のカオス的苦境をポップに描く長篇ファンタジー続篇。 続きを見る

「体験を書いてるだけなんでしょ？」と言われ続けてはや○○年……。本書は「文章はどうしたら上手くなる？」から、「編集者と肉体関係を持つべきか」まで、内田春菊自身が「はあーそうだったのか」と目からうろこを落……続きを見る

結婚とセックスで失敗しないための、女性に向けての助言集。「未熟男性」を見抜くための傾向と対策、避妊方法の解説、別れ上手になるために…など、オトコとオンナのアノ話を辛口に語ります！　内田春菊のエッセイ……続きを見る

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 三回の離婚のせ……続きを見る

３人目の子どもを妊娠したまま、２人の子どもを連れて出てはじめた、著者の新しい生活をつづったエッセイ。“慰謝料上等！”の覚悟で調停に臨んだ前夫との離婚、現在の夫ユーヤとの結婚。そして、第４子出産直前には……続きを見る

漫画家・日取河が客演で呼ばれていた劇団「風呂上り」の主催者の苫米地が、芝居の公演前に、脚本を途中で放り出して姿を消す。河は同じく客演で呼ばれていた小説家の満場雪太と共に、残された劇団員の夕暮銀子につ……続きを見る

結局男は短い寿命でも幸せに死ねるように出来てるんだよーー。浮気を知っても別れようとはせず、僕をなじりつづける妻。離れたいのに、なぜか深くなる恋人・萌実。新しく結ばれた優しい摩夕。そして何よりも大切な……続きを見る

夫と違う男の子どもを妊娠した私。しかし私の体は悦んでいた。二人の子どもを連れて家出をした瞬間、おとなしかった夫は、次々に闇の部分を見せ始める。「警察頼んでいいですか」矢継ぎ早に送られてくるメール。こ……続きを見る

「これはこれはこれはこれは！」この街では、王様の奇妙な生声が時報の代わりに響きわたる。それが仕事だと信じて疑わない「むじゃき大王」と、その支配に染まったおかしな住民たち。軽妙な会話文で強烈な風刺が繰……続きを見る

生活の中に開いた「萌の穴」にうっかり落ちると、ドーパミンがあなたを支配し、動悸、食欲不振、不眠、社会性の喪失、根拠なき幸福感などが襲いかかります。これは、落ちないための１２の短編小説です。ーー内田春……続きを見る

東京。駅から駅へと、様々に描かれる恋模様。「ここから飛び込んだら、俺と寝てくれる？」モネに思いを馳せながら、上野公園の池にダイブしようとするレイジ。「やっぱりお洋服は代官山で買わなくちゃね」と言って……続きを見る

「うーんとセラピー」は「ムントセラピー」のだじゃれになっているとか。「ムント」は「口」という意味なので「お口でなおしてあげちゃう」と訳すとなんと意味深な、とは著者。各タイトルは、「青春に意味はあるか……続きを見る