深緑　野分 - 小説・エッセイ 1

「緑の子どもたち」植物で覆われたその家には、使う言葉の異なる4人の子どもたちがいる。言葉が通じず、わかりあえず、でも同じ家で生きざるを得ない彼らに、ある事件が起きてーー。「空へ昇る」大地に突如として……続きを見る

1945年７月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の４カ国統治下におかれたベルリン。ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が米国製の歯磨き粉に含まれた毒による不審死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは……続きを見る

目を覚ましたら、なぜか無人の遊園地にいた。園内には僕をいじめた奴の死体が転がっている。ここは死後の世界なのだろうか？　そこへナイフを持ったピエロが現れ……（「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」）。僕らはこの……続きを見る

“本の街”読長町に住み、書物の蒐集家を曾祖父を持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めているが、深冬は本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれたことで本の呪いが発動し、町は物語……続きを見る

少女を巡る五つの謎。 直木賞、本屋大賞Ｗ候補で話題の『戦場のコックたち』の新鋭が贈る、全読書人を驚嘆させるデビュー短編集！ 比類なく美しい庭園オーブランの女管理人が殺害された。犯人は狂気に冒された謎の……続きを見る

実力派作家の書き下ろしと「百合文芸小説コンテスト」発の新鋭が競演する、珠玉のアンソロジー。百合小説の〈今〉がここにある。 【著者略歴（五十音順）】 ・アサウラ 1984年生まれ。TVアニメ『リコリス・リコイ……続きを見る

戦後ハリウッドの映画界でもがき、爪痕を残そうと奮闘した特殊造形師・マチルダ。 脚光を浴びながら、自身の才能を信じ切れず葛藤する、現代ロンドンのCGクリエイター・ヴィヴィアン。 CGの嵐が吹き荒れるなか、映……続きを見る

さぁ、出かけよう！ 「物語」という旅へ。 様変わりした生活、奪われる自由ーー。 でも大丈夫、私たちには「小説」がある。 国境、日常、現実を飛び越え、行き先は無限大！ 宮内悠介、藤井太洋、小川哲、深緑野分……続きを見る

生き残ったら、明日は何が食べたい？ 1944年、若き合衆国コック兵が遭遇する、戦場の“日常の謎” 『ベルリンは晴れているか』の著者の初長編、直木賞・本屋大賞候補作 1944年6月、ノルマンディー降下作戦が僕らの初……続きを見る

小説の名手たちが「料理」をテーマに紡いだ とびきり美味しいアンソロジー。 うまいものは、本気で作ってあるものだよーー 最高級の鮨&ワイン、鮪の山かけと蕗の薹の味噌汁、カリッカリに焼いたベーコンにロシア風……続きを見る

1945年７月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の４ヵ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた……続きを見る

〈ナショナル・エッセイ・プロジェクト 1〉 コドモクロニクル １ 本書は子供時代に関するエッセイの書き下ろしコレクションです。御寄稿いただいたのは以下の二十八名です。 斎藤真理子 宮内悠介 北原尚彦 Pippo ……続きを見る