団鬼六 - 漫画（コミック） 1

目鼻立ちの整った美しい男の子。彼との出逢いは、はじめはただの偶然のようなものだった…。ーー人気小説家の西田折江はある日、悪い噂の多い自称映画監督・吉本信男からの連絡を受けた。そんな男にSM映画の制作の……続きを見る

差し出されたピンヒールに足を滑らせたその日から世界は目まぐるしく動き出した。撮影の準備が着々と進められ、スタジオには鳥籠を模した檻や緊縛用の滑車が次々と…。そしてわたしも、衣装合わせやプロのメイクで……続きを見る

森田老人からの再度のラブコールを、勿論わたしは断るつもりだった。だがその決意は映画のもう一人の出演者を紹介されて簡単に揺らいでしまう。新たな出演者＝栄二の相手役として現れた少女は、栄二の高校時代のク……続きを見る

わたしではないわたし。ここではないどこか。あれは演じただけなのか。それとも奥なる自分自身だったのか。自問自答の中繰り返す昼と夜。そして事件は起こったーー。 続きを見る

吉本がギャラを全て持ったままミチルと共に姿を消した。カメラマン不在となり、誰もが中止を余儀なくされると思ったその時ーー…。「止めるんですが」意外にも、声を上げたのは栄二だった。倒錯と退廃の美学を華麗……続きを見る

彼は、再びわたしの前に舞い降りた。だけどどうして？こんな席で再会なんて。彼にはこの場は似付かわしくない。しかし彼には、森田老人の申し出を断れない理由があった。そうして何故か、撮影が始まるまでの間、彼……続きを見る