入間人間 - 電子書籍 1

　うちに居候をすることになったのは、隣のクラスの女子だった。ある日いきなり母親と二人で家にやってきて、考えてること分からんし、そのくせ顔はやたら良くてなんかこう……気に食わん。お互い不干渉で、とは思う……続きを見る

【『安達としまむら』著者がおくるガールズストーリー、第２幕】　水池さん。突然部屋に転がり込んできて、無口だけどやたら顔だけはよくて……そして、恐らくは私の初恋相手になった人。　彼女はお金で買われていた……続きを見る

喧嘩の仲直りを経て、元の関係に戻ったかに見えた安達としまむら。しかし、安達のしまむらへの想いは、現状維持で満足することを許してくれず、流されるのでは無く、自ら先へ先へと進もうとしていた。「しまむら、……続きを見る

しまむらと付き合うってことは、うーん、まず、い、一緒に登校するとか……でいいんだよね……。でも、何時に迎えに行けばいいのかな。自転車どうしよう……しまむらは歩きだし……早く学校始まらないかな。安達と付き合う……続きを見る

　高校二年生の十月は修学旅行の季節らしい。となると班決めがあって、席を素早く立つ安達の姿が目に飛び込んで来る。「なにかな足の速い安達」「班は、一緒で」「うん」　当然そうなるのだ。　ただ問題は、班を作……続きを見る

宇宙人が見守ると噂されるこの町で、俺の青春ポイント獲得ミッション（具体的には女子との甘酸っぱい高校ライフ大作戦）はスタートした。「地球は狙われている」らしい。同居する布団ぐるぐる電波女・藤和エリオか……続きを見る

夏休みはしまむらと会えなくなる……お祭りに行ったり、プールで泳いだり、一緒にアイス食べたり、やりたいことがいっぱいありすぎて……そうだ、やりたいことリストだ！　かきかきかきかき……。　夏休みはいいものだ。……続きを見る

ぼくの名前は花咲太郎。探偵だ。浮気調査依頼が大事件となる素晴らしい探偵事務所に務め、日々迷子犬を探す仕事に明け暮れている。　……にもかかわらず、皆さんはぼくの職業が公になるやいなや、期待に目を輝かせて……続きを見る

今まで興味なんかなかった。ないフリをしていた。だれにも、なにもほしがらなかった。だけど今年は違う。私が初めて願うクリスマスプレゼントは、しまむらとのクリスマスだった。　今までなんとなく毎年過ごしてい……続きを見る

『だってわたし、今、あなたのことが好きだもの』　それは何年ぶりの『出会い』だっただろうか。大学二年生となった沙弥香を慕う、一つ年下の後輩・枝元陽。　今まで沙弥香が好きになってきた人の誰からも遠いその……続きを見る

ハロー。ハロー。まもなくチキューに到着します。衝撃に備えてください。　そいつはひやむぎ泥棒か宇宙人、どっちなのだろう。　名前も分からない、言葉も分からない。分かるのはその少女の髪が虹色に輝くことだけ……続きを見る

桜の季節、しまむらと同じクラスになれた。でも、しまむらは近くの席の女子とお昼を食べるようになった。……なんか嫌だな。私はどうしたらいいんだろう。　ある日の昼休み。近くの女子集団に声を掛けられた。なんと……続きを見る

「君を世界で一番×してる。……嘘だけど」　クラスメイトの御園マユ。まず第一に、とてつもなく美人。他人を寄せつけない孤高の存在。そして、これが大事なんだけど……実は僕の恋人。　ーーそう、表向きは。　最近、……続きを見る

　理解でもなく、諦めでもなく、そこにあるのは自分への納得。　ーー私は、女の子に恋することしかできないんだって。　幼少時代から大人びていて、どこか達観した少女だった佐伯沙弥香。だが小学五年生の時に友達……続きを見る

ほんさくのとうじょうじんぶつです。みどりのぼうしのたんていのひと（ろりこん）。ろりこんぎらいのおんなのこ。おかしなおじさん。じさつしたあねをもつひと。しょしんしゃなかつぷる。ねこずきさっか。きんぱつ……続きを見る

世の中には、いろんな人たちがいる。男と女。彼氏と彼女。親と子供。先生と生徒。そして爺ちゃんや婆ちゃんとか。その中には、「ダメ人間」と「しっかり人間」なんてのも。あるところに、年齢も性別も性格もバラバ……続きを見る

　安達と出会ってからの一年が割と濃いから、過去が遠くなっているのを感じる。良くも悪くも、安達は印象的なので他の記憶を上書きしてしまう。わたしはいつか、安達との過去だけで埋め尽くされるのかもしれない。……続きを見る

ぼくの名前は花咲太郎。「推理は省いてショートカット」が信条の、犬猫探し専門探偵だ（しかもロリコン）。にもかかわらず、最愛の美少女・トウキは殺人事件を勝手に運んでくる。オネガイヤメテー。これは、そんな……続きを見る

『人は水の中でも、空の向こうでも息苦しくて生きられない。大地を愛せ』 それが現在に至るまで受け継がれた部族の教え。だけどわたしは海を愛した。集落の嫌われ者なわたしは生け贄となって、海の底に沈む神の岩……続きを見る

「おかえり。仕事疲れたでしょ」「うん。あ、でもしまむらの顔見たら疲れが吹っ飛んだ……みたいな……」「ほーう。じゃ、元気なとこ見せて」「え……。げ、げんきー」　こんな調子で、私たちはずっと続いていくんだろう……続きを見る

　山中の小屋で陶芸に勤しむ岩谷カナは、一年前に知り合った新城雅と、町でちょいちょい会っている。カナは雅に膝枕をして世間話をするだけで、なぜ会おうと言われるのかと思っていたが、ある日、雅がカナのもとを……続きを見る

「今年は最悪の夏休みだ。わたしはこの夏に、やり残していることがある」　一度死んでも生き返ることができ、その際にひとつの願いを叶えられるという不思議な木の実を手に入れた子供たち。　二度目の死を迎えてこ……続きを見る

　体育館の二階で出会って、美人だなーとは思っていた。同時にやつは、わたしの三倍ぐらい不良だなとも。　本人の柔らかい印象のせいだった気がする。最初に名前を聞いて、浮かんだ名前はひらがなだった。　卓球場……続きを見る

彼女と知り合ったのは学生時代だった。互いに心を通わせてる、そのことすらも確認しなくてもわかる日々。　そして今日。　思い切って結婚を彼女に持ち出してみた。下手に出て、お伺いしてみる。恐る恐る顔を上げて……続きを見る

「というわけで、海の腹違いの姉でーす」　女子高生をたぶらかす魔性の和服女、陸中チキはそう言ってのけた。　姉妹だと知っていてお金で買っていたんだろうし、海は受け入れてシスコンまっしぐらだし。　これは、……続きを見る

　安達としまむら、二十二歳。私は今、真っ赤になった安達の右足を掴んで眺めていた。次はどこにキスするのがいいかな。　なんでこんなことになってるんだっけ。夏の暑さで常識が脱水症状を起こしてるのかもしれな……続きを見る

高校生・首藤祐貴は、拳銃の売人と出会う。そして資質を買われ『次なるターゲット』を依頼される。さて彼の決意は？　陶芸家・緑川円子は、弟子の金髪青年の妹と犬をかくまうはめになる。緑川は、仕事の邪魔をされ……続きを見る

御園マユ。僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐……続きを見る

高校２年生の夏休みを迎えた安達としまむら。この長期休暇を利用して、しまむらとますます距離を詰めたいーーそんな風に考えていた安達だけれど、夏祭りで屋台のバイトをしていたら知らない女と楽しげに歩いている……続きを見る

高校2年生に進級した安達としまむら。めでたく同じクラスになったけれど、早速新しいコミュニティに馴染むしまむらの様子が、安達はどうも気に入らないみたい。知り合いと友達、友達と親友。親友と、それ以上の関……続きを見る