Ｋｏｎａ - 電子書籍 1

「小田桐君。理由なく人を殺せるぐらいでないと、狂っているうちには入らないさ」チョコレート片手に、彼女は僕に告げた。傲慢で冷酷で我が儘な偏食家。そして紅い唐傘を手にゴシックロリータを纏い、僕の絶望に突……続きを見る

十折【トオル】が登校するとクラス中がザワついた。なんでも十折は修学旅行中の事故で亡くなったというのだ！　事実、彼の姿はクラスメイトと担任のキョーコ先生にしか見えていないようだった。「俺はどうすれば？……続きを見る

繭墨霊能探偵事務所に舞い込む奇妙な依頼。異能の力を持ちゴシックロリータに身を包んだ美少女繭墨あざかは”面白そう”な事件にのみ関わり、助手の小田桐を悩ませていた。さて今回の依頼者は…？ 続きを見る

「二人が殺されたからと言って、ボクに困ることは何もない」繭墨あざかは柔らかく、だが断言する。彼女の言葉は理解できるが、怒りは募る。ヒルガオを失った嵯峨雄介は、唐繰舞姫と繭墨あさとを殺すと言い、失踪し……続きを見る

「小田桐君の好みは、ビキニだよ」繭墨あざかの手紙に水無瀬白雪は首を傾げた。一族の復興と、亡き兄を思い胸を痛める日々に降って湧いた疑問。彼が喜ぶビキニとはなんだろうかーー『白雪は「びきに」を知らない』……続きを見る

「嘆こうが悔やもうが、それが君という人間だよ」チョコレートを齧りながら繭墨あざかは言う。唐繰舞姫の足を奪い、復讐を果たした嵯峨雄介は失踪した。久々津は雄介を殺し、自身の死をもって主を守れなかった償い……続きを見る

「胡蝶の夢」それが繭墨からのメールだった。繭墨霊能探偵事務所にはまたも退屈が満ちている。そして繭墨の限界を見計らうように依頼人は訪れた。『友人宅の水槽に人間の手が沈んでいた』『夜に土を掘る音がして眠……続きを見る

「小田桐君、何故、内臓は落下するんだと思う？」再び内臓落下事件が起きた。いつかどこかで見た怪異を、繭墨は紅い女の罠だと言い、反撃の切っ掛けになるかもしれないと涼やかに笑った。最近の繭墨はなんだかいつ……続きを見る

「諦められませんよ、繭さんを」繭墨あざかは異界に沈んだだけだ。だが、早く迎えに行かなければ、彼女は本当に死んでしまうだろう。再び異界にゆく手段を探す僕の前に、繭墨分家の長・定下が現れた。あざかを紅い……続きを見る

辺境の村に暮らす人間の姉弟と、森の奥深くに棲まうエルフの兄妹。仲睦まじい友人同士である彼らの平穏は、いつまでも続くはずだった。　けれど、突如としてエルフ側が人間世界への侵攻作戦を開始する。それは四人……続きを見る

アストゼルレン大要塞ーーそれは皇国軍とエルフ軍とが対峙する最前線。待ち望んでいたはずの戦場はしかし、剣戟の音に策謀の囁きが潜む不穏な場所でもあった。イミナとエリス、ミリフィカたちは人間側の権謀術数に……続きを見る

「善悪の判断のある者に頼みたまえ。ボクみたいな人間は役に立たないよ」繭墨あざかは知人からの頼みを断わった。『人魚』に関する悪趣味な"娯楽"に飽きたのだ。だが、あるおとぎ話を読んだ彼女は一転、依頼を受け……続きを見る

「まぁ、どちらにしろ、退屈な話だけどね。ボク好みの要素なんて欠片もないよ」欠伸をしながら黒いゴシックロリータを纏った少女・繭墨あざかは言った。”動く落書き”の犯人を捕まえる。いつも通りの馬鹿げた事件は……続きを見る

「それじゃあ、行こうかーー小田桐君」いつものように紅い唐傘の陰で繭墨あざかは囁いた。白雪があさとに捕まった。無力な僕ができることは少なく、結局はこの異能の少女に助けを求めるしか術がない。だが、あさと……続きを見る

繭墨本家に訪れたあざかは、あさとの奸計にはまり囚われの身となってしまう。同行した小田桐もまた、不意をつかれ昏倒してしまう。遂に明かされる、あざかとあさとの宿縁。小田桐はあざかを救うことが出来るのか？ 続きを見る

暇すぎて出世ができない最悪の左遷先『アリ地獄基地』。そここそが怠惰を愛する男・リオンにとって最高の勤務地だった！　しかし意気揚々と着任するも獣人種の兵を束ねる人狼族の少女ルガルが彼のやる気のない態度……続きを見る

メカクシ団からの呼びかけにこたえ、消失した少女・サーシャを探すために全国から集まった読者たち。彼らは「ウォッチャーズ」となってメカクシ団と協力し、さまざまな手がかりに秘められた謎を解き明かして少女の……続きを見る

Publikácia sa venuje tvorbe značky miesta – za miesto sa považuje mesto, destinácia (prírodne alebo právne vymedzené prostredie), krajina a s ňou aj národ. Každá destinácia je niečim špecifická a má……続きを見る

“Why do you always write magic in the sand of every beach you go to?” he asked as he watched her finger move through the sand in a rhythm writing the word. She smiled and said, “Because there is mag……続きを見る

Abhiman is a divorced man within two months of his marriage. He is living separately and working for his living from a consulting firm. He mingles with everybody while simultaneously maintaining som……続きを見る

「小田桐君。理由なく人を殺せるぐらいでないと、狂っているうちには入らないさ」チョコレート片手に、彼女は僕に告げた。傲慢で冷酷で我が儘な偏食家。そして紅い唐傘を手にゴシックロリータを纏い、僕の絶望に突……続きを見る

どうしてこうなった……。七海が挑発し、白雪がプライドを賭け、繭墨が油を注いだ料理対決という惨状に、僕は頭を抱えるーー『クッキング・オブ・ヘル』。学校の時計塔で少女たちが消えてゆく。友人を助けるため立花……続きを見る

転生したらフェンリルでした。　ゲームが友達の陰キャラ高校生灰上甲斐(はいがみかい)は、修学旅行のバス事故であっさり死んだ……はずだったが、女神によって異世界に転生、最強の魔物「フェンリル狼(おおかみ)」と……続きを見る

「なぜ眼球を抉るんだろうね?」平穏な日々を嘲笑うかのように繭墨あざかは問いかける。近隣を騒がす"目潰し魔"。そいつに眼球を狙われていると、チョコレートを齧りながら優美に語る。まるで危機感のない繭墨を急……続きを見る

「どうせ、退屈だ。暇潰しにはなるだろうさ」そう言い繭墨あざかは依頼を受けた。弟の死の真相を知りたいと依頼人は語った。さらには弟の恋人が、彼の髑髏をもって逃げたという。同じ日、僕は事務所内に隠れていた……続きを見る

「繭墨あざかは、必ず殺される運命にあるんだよ」その言葉の意味に改めて気づく。未来を見る御影粒良【みかげつぶら】は繭墨と自らの死を予言した。だが、運命は自分の手で変えられなければおかしい。粒良は死の条……続きを見る

「ウォッチャーズになってくれないか？」ーーメカクシ団からの呼びかけにこたえ、消失した少女を探すために集まったウォッチャーズたちは、次々と発見された謎を考察してゆく。それらをもとにてがかりを求めてメカ……続きを見る

交通系ICカードに宿った新米ツクモガミの“ツクモ”。彼女の願いは、太陽のように人々を照らす立派な“めがみ”になること。修行の旅が続く中、ツクモと共に各地を巡る“大めがみ”アマテラスを祀る聖地・伊勢神宮を訪れ……続きを見る

「人間は、さ。わけわかんねぇ方向から、なんでっていうことで、無理やり救われちまうことがある」蟲の怪異に怯える私に名も知らぬ金髪の人はそう言った。そして古書店で働く霊能探偵を紹介してくれたのだがーー『……続きを見る

「忌ま忌ましい」燃えさかる炎を前に繭墨あざかは囁いた。麗泉女学園生徒の自殺に端を発した、奇怪な紅い花にまつわる一連の事件。その裏に見えるのは、異界へ置いてきたはずの繭墨あさとの影だった。そして学園で……続きを見る