倉阪　鬼一郎 - 電子書籍 5

駿足の若手新次をはじめ、飛脚問屋江戸屋には健脚が揃う。江戸屋の面々に力をつけてくれるのは、隣の料理屋あし屋。だがあし屋の看板娘で娘飛脚に憧れるおみかが、かどわかされてしまう。闇仕事に手を染める商売敵……続きを見る

戒律守りますか？　人間やめますか？ 　ウサギのぬいぐるみをこよなく愛する男、カラオケでの男芸者が苦痛で仕方がない編集者、借金まみれのボーイズラブ作家、哲学的苦痛にさいなまれるガードマン、繊維工学の実……続きを見る

庭に、死体が埋まっている……それを天使が祝福している…… 　再び指揮者がヴァイオリンを弾きはじめる。照明はさらに暗く、遠近法が微妙に狂いだす。後ろに控えるコンサート・ミストレスの姿が紙のように薄くなる。……続きを見る

24時間マラソンが舞台。レースが進むにつれ、明らかになる選手の真実の姿、コースに現れる謎の影など、怪しい空気が漂い…… 一昼夜走る過酷なレース。コースに現れたのは…… 24時間で、走った距離を競う耐久マラソン……続きを見る

血の狂宴、死体損壊、屋上の儀式、地下室のタンク……美しき殺人の営みは終わることがない 　おまえはすっかり味を占めたようだった。もっとたくさん殺したい、と瞳を輝かせて言う。同じやり方で殺せる。お客さんを……続きを見る

武士を捨て料理人となった時吉と女房おちよの店「のどか屋」に、顔に火傷の跡が残る若い男が何度も訪れ、弟子にしてほしいと頼む。先頃の火事で料理人の父と母を亡くし、店も失ったという。時吉の料理の師であり、……続きを見る

魚の目が怖いと怯える奇妙な料理人見習いは、大磯の船宿の跡取り！ 江戸で唯一の旅籠付き小料理のどか屋に、同心が駆けこんだ。 大川端に書き置きを残して、のどか屋の見習いが消えたというのである。 江戸で二度……続きを見る

刀を包丁に持ち替えた元武士の料理人時吉が大川の土手を歩いていると突然、激しい雷鳴が轟きわたり目もくらむ閃光が走った。……と、稲妻に照らされた草むらに若い男が倒れている。男を駕籠で己れの店、小料理のどか……続きを見る

江戸は南伝馬町近くに二軒の見世がある。兄が仕切る駕籠屋と弟が商う飯屋の名はどちらも「江戸屋」。ことに「人情めし屋」と呼ばれる飯屋は旨い料理が評判を呼び、集まる人々が、にぎやかでほんのりと情に厚い町を……続きを見る

江戸で唯一、初めての旅籠付き小料理屋！　新たなる挑戦が始まる。 大火で焼失したのどか屋の思いもよらぬ再建策ーー！ 辛い坂道で後ろから荷を押してくれるような料理屋の宿に、訳ありの家族客が…。 侍を捨て江戸……続きを見る

江戸の八丁堀に開店した料理屋「なには屋」は、大坂の廻船問屋「浪花屋(なにわや)」の出見世。次男の次平と娘のおさや、料理人の新吉が切り盛りしている。しかし、江戸っ子に上方の味付けは受け入れられず、客足は……続きを見る

湯島の料理屋で修業していた旗本の三男坊・飛川角之進は、剣も将棋も敵なしの腕前。湯屋の娘と一緒になったのを機に独立して店を構えた。そして、子どもが出来たとわかった矢先、角之進が実は将軍の御落胤と知る小……続きを見る

上方の味を江戸に広めたいという大坂の廻船問屋「浪花屋」の主で行方知れずの父の意志を継ぐ、兄妹の次平とおさや、料理人の新吉の三人が切り盛りする料理屋「なには屋」。客が東西の味付けの違いに馴染まず苦戦す……続きを見る

わたしはもはや武士ではありません。思うところあって刀を捨て、包丁を選びました。刀は人を殺めます。包丁も生あるものを切りますが、正しく成仏させれば、一皿一皿、一椀一椀の料理に変わります。その味が食べて……続きを見る

人気作家の著者にも食えない時代はあった。十六年前、年収（月収ではない）十四万円の限りなく無職に近い現実不適応者・暗坂が就職雑誌を見て選んだ仕事、それは印刷会社での「文字校正」だった。チラシ、社内報、……続きを見る

第二作『蠅よ蠅よ、日輪はなぜ輝いてゐるのか。密室の出口を伝へよ（仮）』を執筆中の無名推理作家・夢殿塔二は青年会議所からの文化講演の依頼を引き受けてしまう。が、神経を病み人前が苦手な塔二の準備は遅々と……続きを見る

江戸は南伝馬町近くにある二軒の見世。兄が仕切る駕籠屋と弟が商う飯屋の名はどちらも「江戸屋」で、ことに「人情めし屋」と呼ばれる飯屋は旨い料理が評判を呼んでいた。 辻斬りに殺された駕籠屋の巳之助らの年忌……続きを見る

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 風光明媚な「日……続きを見る

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 倉阪氏ならでは……続きを見る

主人公は旗本の三男坊（実は、将軍家斉の御落胤）で部屋住みの飛川角之進。将棋が得意で、根津の湯屋の二階で町人たちを相手にその指導をしている。この快男児がさまざまな事件に巻きこまれ、ときには悪人を成敗し……続きを見る

小茄子の翡翠煮、常節と若布の生姜　醤油、筍の穂先焼きなど、今日も湯島三組町の田楽屋では、あるじの八十八が丹精込めた料理が美味しい匂いとともに並ぶ。厨には、彼と並んで作務衣をまとった若い侍がいる。じつ……続きを見る

湯島三組町の「田楽屋」という料理屋で修行中の旗本の三男坊・飛川角之進。剣も将棋も敵なしの腕前の彼の前に、結婚という難題が立ちふさがる。それは、相手が武家ではなく、湯屋の娘だったからだ。そんな彼に、ま……続きを見る

江戸は楓川近く、松川町にある二軒の見世ーー。兄が仕切る駕籠屋と弟が商う飯屋の名はどちらも「江戸屋」。ことに「人情めし屋」と呼ばれる飯屋は料理の評判があまたな人々を呼び、にぎやかだがほんのりと情に厚い……続きを見る

男が自ら命を絶つ前に出会ったのは、白くあいまいにかすんでいた少女だった 　今日、目覚めたとき、雨が降っていたら、死ぬ。日が沈むまでに、死ぬ。わたしはそう心に決めていた。終わりの日はまだ長い。暮れるま……続きを見る

江戸の大火で店を消失した「のどか屋」の時吉とおちよは、さまざまな辛苦の末、神田岩本町に新たな小料理の店を開くことができた。やがて新しい客もつきはじめた頃、同じ町内に異形の料理人が店開きし、呑み放題、……続きを見る

怖さの異なる七ツの怪異が、いつしか一本の流れとなって背筋も凍る恐怖と化す 　庭の片隅には古井戸があった。これまた、ただでさえ明るからぬ空気をいっそう澱ませていた。釣瓶がついていた。試みに引き上げてみ……続きを見る

江戸の老舗七軒と見本市へ見世を出す新参者はつねや。音松とおはつ夫婦はそこで客のうっすらした記憶の中の「思い出菓子」の注文を受けることにした。初日、二日目、思い出菓子に客はない。最終日ようやく訪れた武……続きを見る

忍びが牙を抜かれた文政の世に、伊賀の山中に、わらべの頃から人体兵器として養成する裏伊賀の集団があった。十五の若者・鬼市は、決死の思いで抜け忍となり江戸に出る。執拗な追っ手に追われ、鬼市は隠密廻り同心……続きを見る

読むとお腹が空く時代小説。 大坂から江戸に来て、見世を始めた兄妹。 贔屓になってくれた常連たちの意見を取り入れ、 東西のええとこどりした料理を出す「なには屋」。 この見世を舞台に、様々な事件が……。 各社……続きを見る

大学のサークル仲間による怪談会の夜、何かの封印が解かれてしまった。暗黒のホラー作家が仕掛ける謎と恐怖の幕開け……。 【あらすじ】 大学生になった弓田泉は、文学サークルのユニークな先輩や友人たちとともに学……続きを見る