別府マコト - 少女 1

大正五年、帝都・東京で、複数の小切手詐欺事件が起こる。被害に遭った店の近くでは、黒く染まったすみれが見つかっていたーー。人の悪意を養分として育つ寄生植物「異客」を発端とする事件の解決に挑むのは、人を……続きを見る

その朝、花守は窮地に立たされていた。名人・倉城一徹の組ノミを見せてもらうため訪れた指物師の家で、花守が泊めてもらった翌朝、件の組ノミがなくなったのだ。状況的に犯人は自分しかいない。そこへ話を聞きたい……続きを見る

「貴方、このままだと死にますよ」　農商務省にて突然そう告げられた花守。“異客”をほどき続けた結果、死に至った例が仏蘭西にあるという。それでも花守は調査協力を続ける気でいたが、白菊が花守と距離を置き始め……続きを見る

僕は望んで君の隣にいるーー花守の覚悟を、ようやく受け入れた白菊。二人は協力して、相馬家の宝石盗難事件の調査を進める。一番疑わしい加賀でなければ真犯人は誰なのか？　また、異客が現れない理由とは……？　「……続きを見る