夏目漱石 - 小説・エッセイ 5

著者のもとに寄せられた、ある青年が家出をして坑夫になるまでの告白を素材として書かれた。漱石が意図したものは、人間の言行の下に潜む意識の暗闇の中に隠されたものをとらえ、分析することだった。「人の性格は……続きを見る

何度でも読みたくなる名作を美麗イラストに新装！ 明治41年「朝日新聞」に9月1日から12月29日にかけて連載され、翌年5月に春陽堂から刊行された夏目漱石の代表作で、『それから』『門』へと続く前期三部作の一つ。……続きを見る

留学体験に取材した『倫敦塔』、日露戦争にまつわる怪談『趣味の遺伝』、アーサー王時代の物語『幻影の盾』など七つの短篇。同時期の『猫』と全く異質なこれらの作品の世界はユーモアや諷刺の裏側にひそむ漱石の「……続きを見る

幸せな新婚生活を送っているかに見える津田とお延。だが、津田の元恋人の存在が夫婦の生活に影を落としはじめ、漠然とした不安を抱きーー。複雑な人間模様を克明に描く、漱石の絶筆にして未完の大作。(C)KAMAWANU ……続きを見る

1914（大正3）年4月20日〜8月11日まで、朝日新聞に連載。「こゝろ」[文字遣い種別]新字新仮名[底本]こころ[出版社]集英社文庫、集英社[初版発行日]1991（平成3）年2月25日 続きを見る

「人間は生意気なようでもやはりどこか、抜けている」苦沙弥先生の家に飼われている猫のクールな瞳から見ると矛盾だらけで平気で生きている人間も“愛嬌”。しかしある月夜、飲みさしのビールで酔った「吾輩」は…。……続きを見る

明治四十三年の盛夏、漱石は保養さきの修善寺温泉で胃潰瘍の悪化から「大きな動物の肝の如き」血塊を吐いて人事不省におちいった。辛くも生還しえた悦びをかみしめつつこの大患前後の体験と思索を記録したのが表題……続きを見る

心理分析を主とした知的構想に基づき、恋愛をテーマに、倫理観、そして人生観を追究した、漱石の中期作品を１冊に。 続きを見る

紙幣発行30周年記念！夏目漱石の名作をイッキ読み！ 1984年に1000円札の肖像画として登場した日本屈指の文豪「夏目漱石」。 2014年には、紙幣発行30周年を迎えております。 お札の顔となるための明確な規定はあり……続きを見る

弟の二郎の目線で兄、一郎の苦悩を描いた作品。大学で学問を教えている一郎。しかし彼には誰にも理解されない苦悩と孤独があった。妻からも家族からも疎まれ、弟には妻と一晩泊ってくれなどと言い出す。偶然にも災……続きを見る

大正4年（1915年）6月3日〜9月14日、「東京朝日新聞」「大阪朝日新聞」に連載。漱石の実体験を元に書かれた自伝的小説と言われる。「道草 (小説)」[文字遣い種別]新字新仮名[底本]道草[出版社]岩波文庫、岩波書店[……続きを見る

明治40（1907）年6月23日から10月29日まで、127回にわたって「朝日新聞」に連載。「虞美人草」[文字遣い種別]新字新仮名[底本]夏目漱石全集4[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1988（昭和63）年1月26日 続きを見る

明治38（1905）年1月、「ホトトギス」に発表。8月まで、同誌に連載。「吾輩は猫である」[文字遣い種別]新字新仮名[底本]夏目漱石全集1[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1987（昭和62）年9月29日 続きを見る

「草枕」[文字遣い種別]新字新仮名[底本]夏目漱石全集3[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1987（昭和62）年12月1日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]夏目漱石全集10[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1988（昭和63）年7月26日 続きを見る

「行人」「こゝろ」とつづく後期三部作の序曲。このあたりからの作品は漱石自身の問題に密着してくる。人間ゆえのエゴイズムの悲劇は、自意識をもてあます須永と千代子に……。1912年の作品。 続きを見る

「硝子戸の中」[文字遣い種別]新字新仮名[底本]夏目漱石全集10[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1988（昭和63）年7月26日 続きを見る

倫敦の孤灯の下で文学とは何か問い続け、研究ノートを唯一の財産に帰国した後の帝大講義録。F＋fなる恐るべき公式を提唱し、世界文学の内容を片端から引用して読んでみせ、書く方法の発見へと誘う。社会、心理、科……続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]漱石文明論集[出版社]岩波文庫、岩波書店[初版発行日]1986（昭和61）年10月16日 続きを見る

「彼岸過迄」[文字遣い種別]新字新仮名[底本]夏目漱石全集6[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1988（昭和63）年3月29日 続きを見る

明治43年（1910年）3月1日〜6月12日まで朝日新聞に連載。「門」[文字遣い種別]新字新仮名[底本]夏目漱石全集6[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1988（昭和63）年3月29日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]漱石文明論集[出版社]岩波文庫、岩波書店[初版発行日]1986（昭和61）年10月16日 続きを見る

三十七歳から初小説『吾輩は猫である』を執筆、以降、満四十九歳で逝去するまでのわずか十余年間に、日本近代文学の礎となる数多の傑作を著した漱石夏目金之助。「修善寺の大患」で垣間見た「死」の後に綴った二随……続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]夏目漱石全集7[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1988（昭和63）年4月26日 続きを見る

ブルフィンチ（Thomas Bulfinch）の "THE AGE OF FABLE"（1855）の抄訳を、「伝説の時代」という題名で出版することになった野上弥生子が、夏目漱石に頼んで書いてもらった序文。「伝説の時代　神々と英雄の物語」……続きを見る

明治43年夏の伊豆修善寺における大患は、漱石にとって一つの思想的転機を意味した。「思い出す事など」は、生死の境をうつつに彷徨したその病中の心境を静かな澄明な筆致で綴ったもの。硝子戸の中に静座して眺めた……続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]夏目漱石全集10[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1988（昭和63）年7月26日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]夏目漱石全集10[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1988（昭和63）年7月26日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]ちくま日本文学全集　夏目漱石[出版社]筑摩書房[初版発行日]1992（平成4）年1月20日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]夏目漱石全集2[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1987（昭和62）年10月27日 続きを見る