稔 - 小説・エッセイ 1

「殿の愛馬が亡くなった？」美園（みその）藩城主お気に入りの愛馬・流れ星が突如息を引き取った。死因は不明。亡き父の家督を継ぎ、徒（かち）目付に就いた夏目要之助は、上役から原因を突き止めるよう命じられる……続きを見る

奥平藩藩主・宇佐美安綱の侵略で多くの家臣や民を喪った椿山藩藩主・本郷宗政。参勤のために江戸に向かった宗政だが、そこでも安綱の追撃の手はやまず、江戸城内に藩領の百姓が一揆を起こしたというありもしない噂……続きを見る

夫婦そろってお節介！？ 若隠居が庶民を助ける！ 酒問屋に嫁いだおはまは、姑や夫からの辛い仕打ちに耐える日々を過ごしていた。 ある日、憔悴してふらふらと大川に近づいたところに桜木清兵衛が通りかかる。 身投……続きを見る

友の窮地にじっとしてはいられない！ 人気シリーズ第６弾！ 桜木清兵衛の古くからの友人・勘之助に一大事が出来する。 次男の勘次郎が親しくしていた、大身旗本の奥方が姿を消したのだ。 奥方は夫との関係に悩んで……続きを見る

時は慶安二年、将軍家光の治世。逼迫する財政に業を煮やした奥平藩藩主・宇佐美安綱は、なんと他藩の領地を奪い取ろうと画策、狙われたのは肥沃な領土を持つ隣の椿山藩だった。そんな事態に陥っているとは露も知ら……続きを見る

研ぎ師の荒金菊之助は、親を殺されて天涯孤独となった女の子を長屋に引き取る。従兄弟の南町奉行所臨時廻り同心横山秀蔵からは、掛け取りの金を奪われ殺された反物屋主の事件の探索も頼まれ、それに、以前菊之助の……続きを見る

「どえらい新シリーズが始まったものだ」　ーー文芸評論家・細谷正充氏浅間山が大噴火した天明３年、ひとりの男児が生まれた。名は小早川彦蔵。幼いころ藩の謀略により両親を目前で殺されて以来、彦蔵は数奇な運命……続きを見る

幕府の下勘定所に勤める旗本家の屋敷で凄惨な事件が起こった。家の女たちを殺した下手人が旗本家の者だったことから目付が動いたが、進展はない。そこで探索の依頼を受けた南町奉行・筒井和泉守は「奉行の隠密」と……続きを見る

日本一の剣術家を目指す山本大河は、自らの強さを磨くために、武者修行の旅に出た。熊谷で雲嶺館の当主・稲村勘次郎を打ち破った大河だったが、師範代から再戦を申し込まれ──。待ち受けるのは罠か？ 続きを見る

日本一の剣士を目指す玄武館の師範代・山本大河は、ついに「鬼歓」こと練兵館の斎藤歓之助を倒し、玄武館の頂点に近づいてきた。だが、大事に大試合に際し、あと一歩のところで負けを喫してしまう──。 続きを見る

人気アニメ『文豪ストレイドッグス』等にも登場し、知名度抜群の文豪「泉鏡花」だが、実際は、その（大変な美文ながらも）少々歯ごたえのある文体から、多くの挫折者を生み出してきたのもまた事実。しかし、芥川龍……続きを見る

名主の息子として生まれながらも、江戸で日本一の剣士を目指す山本大河は、千葉道場で頭角を現してきた。初めての他流試合の相手は、川越で大河の運命を変えた男だった──。書き下ろし長篇時代小説。 続きを見る

騙したヒロインへの復讐劇が、幕を開ける---!　『君と永久に』というゲームのヒロインの女友達に転生した主人公。早速ヒロインと仲良くしようとこころみるが、どうやらヒロインは主人公のことが気に入らないらしく……続きを見る

公儀捕り方を惨殺する 悪逆非道の盗賊 決して許さぬ！！ 死闘の果てに下した苦渋の決断とは!? 囚獄・石手帯刀の膝下で数々の極悪非道の輩を成敗してきた佐久間音二郎であったが、 その後公儀お庭番・村垣重秀の補……続きを見る

家禄も扶持もないが明るい貧乏浪人の百地市郎太は、ひょんなことから鼠小僧次郎吉に出会った。強きを挫き弱きを助ける姿に憧れた市郎太は次郎吉に弟子入りし、“鼠盗め”を学ぶことに。だがある日、貧しい人々に配る……続きを見る

八王子千人同心の家に生まれたが、研ぎ師となった荒金菊之助（あらがねきくのすけ）はある日、常陸（ひたち）屋に押し込むという男と女の話を耳にする。はたして常陸屋の主が殺され、五百両が盗まれた。下手人はそ……続きを見る

（本書の内容） 長尾景虎（後の上杉謙信）は、第三次川中島の戦いから、越後に帰った。今度の戦いでも、武田晴信（後の信玄）との決着はつかなかった。しかし、武威は十分示すことが出来、それなりに満足はした。……続きを見る

麹町の路地裏にささやかな居酒屋を開いて一年余。剣の腕前を隠して包丁を握る八雲兼四郎は花好きの風変わりな美女お蛍と知り合う。常連客に冷やかされながらも、貧しい侍の娘であるお蛍の力になりたいと願う兼四郎……続きを見る

石高はわずか五千石だが、家格は十万石。日本一小さな大名家が治める喜連川藩では、名家ゆえの騒動が次々に巻き起こる。家格と藩を守るため、藩の中間管理職にして唯心一刀流の達人・天野一角が奔走する！ 続きを見る

定町廻り同心をやめ、生計のために船頭をしていた沢村伝次郎は、南町奉行・筒井和泉守の引きで南町奉行所に戻された。今回、伝次郎に新たに命じられたのは、譜代大名家に関わる秘事だった。大名家と大店の醤油酢問……続きを見る

元南町奉行所の定町廻り同心で、いまは船頭を生計にしている沢村伝次郎。殺しの件で伝次郎にしつこく話を聞いていた岡っ引きの元七が何者かに殺された。北町奉行所の定町廻り同心は伝次郎を下手人と疑う。一方、千……続きを見る

川越の寺尾村の名主の長男・山本大河は、村の者が呆れるほどのやんちゃ坊主ぶりを発揮していた。あまりの無法行為に手をやく父・甚三郎は、大河を勝光寺の和尚に預け、性根を叩き直すことを決めた。だが、大河の性……続きを見る

不義を働く鼠小僧・次郎吉を密告し、我こそ真の義賊にならんと誓った伊賀者・百地市郎 太。だが鼠を騙る賊が新たに出現、探索に乗り出す。人を殺めた偽鼠の得物から甲賀衆に 辿り着くが……。目的は何か。市郎太は天……続きを見る

凶賊”街道の鬼”の捕縛を命じられた小室春斎は、別の殺しを追う同僚の八州廻り、松川左門と共に東海道を上り始める。そんな二人を嘲笑うかのように、品川、藤沢宿で相次いで血腥い事件が発生。春斎の獣のような勘が……続きを見る

海上自衛隊が誇るイージスシステムとサイボーグ機能を有する空母型揚陸艦『ヤマト』が、60数年前の太平洋戦争の真っ只中にタイムスリップしてしまった。水無月一佐率いる『ヤマト』乗組員たちは、心ならずもアメリ……続きを見る

中西派一刀流宗家の妾腹・小室春斎は、剣の腕を見込まれ、欠員が出ていた関東取締出役（八州廻り）に推挙される。着任早々、薬種問屋で主人から奉公人、同僚まで惨殺される事件が勃発。下手人の手がかりは、肩に彫……続きを見る

船頭として生計をたてる南町奉行所の元定町廻り同心・沢村伝次郎。偶然、客として乗せた一人の女を助けるが、それが、とんでもない大騒動に伝次郎を巻き込むこととなる。一方、“元同僚”の定町廻り同心・松田久蔵か……続きを見る

（本書の内容） 時は平安時代中期。貴族の時代である。朝廷は腐敗し、貴族による、間違った政治が行われていた。その一方で、武士たちは着実に力をつけていた。乱れた世に、義憤を感じながら。そんな中、河内源氏……続きを見る

浅草の蛇骨長屋に住む浪人・曾路里新兵衛は、酒がなくては生きてはゆけぬ、というほど無類の酒好き。仲間の不祥事により改易になって以来、何ものにも縛られない気ままな暮らしを楽しんでいた。だがある日、ついに……続きを見る

天神橋の袂（たもと）で一人の女の死体があがった。そして、女の夫は自宅で自害しているのを発見された。元南町奉行所定町廻り同心で、いまは船頭を生計（たつき）にしている沢村伝次郎（さわむらでんじろう）は、……続きを見る