小杉健治 - 電子書籍 11

平穏な日はなく、異形の凶刃が、栄次郎を狙う！ 侍同士の闇仕合だけではなかった。 別の系路による謎の斬死体が連続して発見されたのだ。 探索に苦慮する八丁堀と栄次郎……。 御徒目付である兄・矢内栄之進は、田宮……続きを見る

長兄の平助が長崎に旅立って半年が過ぎた。平助不在のまま正月を迎えた佐助と次助は、ある日、古着屋の『信濃屋』で起こった事件を耳にする。『信濃屋』では、七草粥を食べた主人、内儀をはじめ番頭ら全員が食中毒……続きを見る

もうひとりの栄次郎！ 謎の若侍を襲う刺客。斬殺された侍たちは？ 瓜ふたつの男に間違われ、刺客三人に襲われた栄次郎。 田宮流抜刀術の達人で三味線の名手矢内栄次郎が備中水沢家の深い闇に挑む！ 湯島の切通しを……続きを見る

妖艶な女に惑わされ、次々と大店の主が……。 笑みの底に潜むのは？ 田宮流抜刀術の達人で三味線の名手矢内栄次郎が連続押込み事件の闇に挑む。 二十年ぶりに再会した二人の男と、一人の女……。 田宮流抜刀術の達人矢……続きを見る

男と女の奥底に蠢く魔性の業が、妖しい闇を広げ始めた 京橋横山町の薬種問屋旗野屋の楽隠居惣兵衛が年若い美人に溺れ、 女と暮らすと言って姿を消した。それが、事件の発端となった……。 居合の達人で三味線の名手……続きを見る

浅草の質屋『万屋』へ、竹紋の刺繍入りの財布を質入した男が、殺された。主人の藤十郎は、竹紋が自害した女形大瀬竹之丞のものと気づく。財布には大坂の質屋の証文が縫い込められていた。竹之丞が亡くなる前に、上……続きを見る

浅草の質屋『万屋』。主人の藤十郎は、庶民の味方でありたいと、幕府のお触れに反しない限り客の望みを叶えてきた。ある日、御高祖頭巾の女が高価な煙草入れを持ってきた。入質証文を書く様子に迷いがあり、身元保……続きを見る

人気女形・大瀬竹之丞が、密会中に殺された。相手の『辰巳屋』の内儀は、岡っ引きの吾平に、押込み強盗にやられたと証言。翌日、町娘が懐剣を質屋『万屋』を質入にきた。由緒ありげな懐剣に不審を抱いた店主・藤十……続きを見る

小間物屋『鶴木屋』の主は、奢侈禁止令に背いた咎で捕らえられ、拷問の末に命を落とした。南町奉行の同心・柚木源九郎は、強引な調べに不審を抱き、遺された内儀に鶴木屋の名誉回復を約束する。そしてついに奉行所……続きを見る

朝顔売りで糊口を凌ぐ作次は、変化小僧からの施しを待ち望む貧しいひとたちの声を耳にして決意する。「俺もやってみよう」。偽変化小僧となった作次は、残虐な盗賊・つむじ風一味が奪った二千両の隠し場所に気付く……続きを見る

北町奉行遠山景元、通称金四郎のもとに、神田界隈で起きた火事の知らせが入った。早速、火事場の指揮をとるために駆けつけるが、混乱の中で逃げ遅れた子供を助けた男と遭遇する。冷静なその男に対して不審を抱く金……続きを見る

粋な剣、粋な芸、粋な男を目ざす栄次郎の魅力を円熟の筆で描く！ 渋江藩十万石の大名、筒井能登守長久の下屋敷で催された。『京鹿子娘道成寺』の最中に最初の異変は起きた…… 御徒目付矢内家の次男で、部屋住の栄次……続きを見る

晩秋の神田川左衛門河岸で浪人が斬られ、次いで和泉橋で商家の番頭、湯島で若い職人が斬殺された。手口は袈裟懸けの一刀。犯人は武士で凄まじい剣技の主である。偶然現場に居合わせた三味線の名手で居合いの達人矢……続きを見る

自らの子を産みながらも姿を消した女・秋津を探し続ける御家人・柴新九郎。その脳裏に甦るのは、自分がまだ幼いころの記憶だった。何者かに剣を突きつけられても笑っている赤子の姿。その記憶は新九郎出生の秘密、……続きを見る

直心影流の腕前を持つ、南町定町廻り同心の続木音之進と、幼なじみで情に厚い船頭の多吉。貧しくも人情味あふれる市井の暮らしを守るため、身を挺して江戸に蠢く悪事を暴いていく２人の活躍を描く、人気シリーズ第……続きを見る

足首に赤い布の男が、大店『山形屋』周辺に！　三年ぶり凶行の下見か!? 山形屋の主は倅の想い人の兄の存在ゆえ祝言を拒み、後妻の助言で倅を勘当へ…。 田宮流抜刀術の達人栄次郎は南町与力の依頼を受け…。 田宮流……続きを見る

両国広小路に兜割の大道芸人が出ていた。一朱で試し割りをさせて、兜を割ったものには五両の賞金を出すのだという。だが実はその大道芸人は古沢源一郎という浪人で、妖刀・紅竜を探しに江戸に出てきたのだ。一方、……続きを見る

囲われ者の女が殺され、間夫の政吉が捕らえられた。ところが牢内で何者かに襲われ、虫の息だという。無実を叫ぶ政吉、そして風烈廻り与力青柳剣一郎が動き始めるや、凄腕の刺客が襲ってきた。敵は、奉行所の内と外……続きを見る

神田白壁町で小間物屋を営む新助が、京での取引を終え半年ぶりに江戸に帰ってきた。旅の途中で盗賊に襲われ、死んだものと思われていた新助の帰りに驚く妻のお若。お若は奉公人の彦六と店をまもり、夫婦としての生……続きを見る

殺された公儀隠密が言い遺した「金山、武蔵」を手掛かりとして鉄砲洲稲荷の質屋『武蔵屋』に用心棒として潜り込んだ市松は、幕閣に贋金造りの首魁と通じている者がいると睨み、主人をつけ狙う不審な影と対峙する。……続きを見る

風神一族との対決にもひと段落ついた折も折、飾り職人の兄弟子の峰吉と茂助が殺された。同時期に仙台堀であがった死体にも袈裟懸けに同じ太刀筋の傷。彼は伊吹助次郎という御庭番で、昨年病死したはずだった。三人……続きを見る