森村誠一 - 電子書籍 8

ペット専門の探偵・山中暁は失踪した妻を探して欲しいと、人探しの依頼を受ける。だが、依頼者の本当の目的は妻が連れている猫だった。捜索を始めてほどなく、拘置所の栄養士・山吉麻衣が当の猫を飼っていることを……続きを見る

写真家・荒木経彦から贈られた一冊の写真歌集『乳房、花なり。』が、作家・山吉雅樹の心を激しく揺さぶった。進行性の乳癌によって、左の乳房を切除された歌人・宮田美乃里の凄絶な裸身と、その歌ーー。余命短い美……続きを見る

時代の荒波に揉まれながら、波乱万丈の出会いと別れを繰り返す恋人たちを描いた、おとなのための重層的恋愛小説！ 続きを見る

結婚式当日に失踪した新郎。その代役を務めたイベント代行業者の降矢は、翌日も現れない新郎の行方を探し始める。一方、警視庁捜査一課の棟居刑事は、連続老女強盗殺人事件を追っていた。それぞれに捜査を進める降……続きを見る

「我ら亡君のお怨みを散ぜんために推参仕った」屋内斬り込み隊はすでに庭の雪を蹴たてて走り出している。十二月十四日寅の上刻、まさに血戦の火蓋は切られようとしていたーー五代将軍派対六代将軍派。二大権力闘争……続きを見る

茨城県百里基地より緊急発進の最新鋭ジェット戦闘機が南アルプスの「風巣」という集落近くの沢に墜落した。だが、自衛隊は事実を公表せず、塚本隊長率いる「サルビア部隊」を派遣、極秘に機体の撤収を図る。しかも……続きを見る

北アルプス・槍ケ岳の観光開発をめぐり、鎬を削る若きエリートーー国井、村越、弓場。三人は、福祉省・門脇局長への接近を図り、更に、上高地で逢った門脇の娘・美紀子の愛を得ようと争う。自分の会社に開発利権を……続きを見る

その市は老舗製糸会社の経営者・丸井一族に支配されてきた。津村家は創業以来、代々の社員で、幹夫もまた物心ついてより丸井家の家臣として育てられた。同い年の暴君、丸井文彦が弄んだお古の久枝と結婚させられ、……続きを見る

故郷を追われ江戸に流れ着いた浪人松葉刑部、人呼んで病葉刑部。元禄バブルの時代に、侍の魂を捨てきれない刑部が一振りの剣を頼りに始めたのが刺客請負人！森村流、人情味溢れる時代小説。 続きを見る

初文庫化！ 遅いデビューながら人気作家となった宮越には、胸に畳んだ青春の思い出があった。花火大会の夜、河原で出会った少女と名乗り合いもせず、寄り添って天空に 咲く大輪を見物した思い出である。そんな彼の……続きを見る

屈指の一流企業に入社した渡瀬克己は、つねに女を利用して生きてきた。大学時代面倒を見てくれた女は、重荷になってきたころ運よく何者かに殺された。役員秘書のコネで入れた社で、渡瀬は専務令嬢の心を射止める。……続きを見る

３５歳で独身の山上潔は、一念発起し「お見合いパーティー」に参加した。そこで、誰もが羨む美女・西畑茜と意気投合、人生の伴侶を射止めた。だが、結婚してから妻の性格が激変、日毎に別人のようになっていく。そ……続きを見る

刑事の妻が不倫の情交中、相手の大学生を何者かに殺害されたうえ、強姦された。彼女はその後妊娠し、女児を出産する。殺人犯として捜査線に浮かんだのは、ヒマラヤで頂上アタックに失敗した際、仲間を見捨てて下山……続きを見る

二条城の帰り、近藤勇が銃弾に倒れた。そして、硝煙が舞い砲弾が飛び交う鳥羽伏見の戦い。近代装備で固めた官軍に、新選組は剣をふるい飛び込んでゆく……。やがて舞台は甲府、江戸、会津を経て函館へ。ひたすら滅び……続きを見る

小田原付近を通過中のひかり号車内で、検札の車掌が若い女の死体を発見！死因は青酸中毒で、目撃者の証言から、東京駅発車寸前に降りた男の犯行との見方が強まった。そして三か月後、こんどは都内のホテルで男の刺……続きを見る

焦土から出発し、日本中をブームに巻き込んだ社会派推理作家が、現代を生きる我々に語りかける。人はなぜ書き、そしてなぜ生きるのか。著者初めての自伝、遂に文庫化！ 続きを見る

文芸誌の新人賞を受賞した香山は舞い上がった。早速会社を辞め作家へと転身するが、第２作すら発表できず苦悩の日々を送っていた。ある日、路上で自作小説を売る男・青空から作品を買う。文芸誌に発表したその作品……続きを見る

「国土庁長官が国有地に豪邸を建て、愛人を住まわせている」警視庁に届いた一通の密告書。警視庁捜査二課の中津刑事は、この投書で政財界の汚職に気づいた矢先、敵の罠に落ち、無実の強姦罪の汚名を着せられ懲戒免……続きを見る

束の間の平和は崩れ、足利尊氏が反逆し再び列島に戦乱の嵐が吹き荒れる。後醍醐天皇軍の新田義貞は、無残な敗北を喫し勢いづいた足利軍の攻勢に対して南朝方は振るわなかった。追い込まれた楠木正成は、いままで守……続きを見る

OLの会社員・細川澄枝は銀行からの帰りに、ボーナスをタクシーの中に置き忘れた。のちに、その現金が消失したタクシーの中から、運転手の死体が発見される。澄枝が責任を感じて自殺した２年後、東京で不審な交通事……続きを見る

元公儀御庭番・和多田主膳。武芸に長じながらも、二百数十年つづく泰平の世に、彼の出番はどこにもなかった。隠居し無為の日々を送る主膳だったが、桜田門外の変を目の当たりにし、武士の魂を再び燃え上がらせる。……続きを見る

大手建設会社に勤める水原智彦は、政商、相川章一郎の孫娘真美と婚約しながら一方で、結婚を餌にホステスの瑞枝に近づき、彼女の身体を利用して着実に出世の道を歩んでいた。その頃、丹沢山中で相模中央電鉄社員、……続きを見る

吉川英治文学賞に輝く『悪道』、シリーズ第二弾！　西国雄藩浅尾家に御家騒動が勃発。幕府をも揺るがす事態に、名君となった影将軍は、伊賀忍者の末裔・流英次郎一統を安芸に遣わした。立ちはだかるは、奸臣・外村……続きを見る

少年時代の淡い恋、デビューして間もない頃の苦悩、盟友ともいえる作家たちとの交流と別れ。「森村誠一の証明」ともいえる、集大成的作品。 続きを見る

かつて伝説の殺し屋集団・山瀬組を率いた山瀬五郎は、過去を秘し、ラーメン屋台を引いていた。しかしある夜、救いを求めて逃げ込んで来た外国人少女を守るため、組織暴力団・般若組と敵対することに。山瀬は若き日……続きを見る

「樹齢八百年のきんもくせいを見に行く」という絵葉書を最後にOL中瀬恵子は、消息を絶つ。新宿発の最終夜行列車で旅に出たひとり娘の行方を懸命に追う父親の正治。だが、彼も同じきんもくせいの近くで車に轢かれて……続きを見る

スキーバスのダム転落事故から生還した四人の男女は、八ヶ岳の山荘で共同生活を始めた。名誉ある余生を送ろうと、山荘は「誉生荘」と名づけられた。ところが、近隣に新興宗教の施設が建設され立ち退きを要求される……続きを見る

１９８２年９月、著者は戦後三十七年にして初めて現地を訪れ、“悪魔の部隊”の痕跡を辿った。日本陸軍が生んだ世界最大規模の細菌戦部隊の本拠地「平房」に生々しく残っていた悪魔の爪痕!!マルタは本当に全員殺され……続きを見る

梅雨明け迫る豪雨の夜、都内で轢き逃げと女性の絞殺事件が発生した。手がかりが少なく暗礁に乗り上げた捜査陣に追い打ちをかけたのは、近くの新興宗教の元本部施設で絞殺死体が発見されたとの情報だったーー。３つ……続きを見る

知られざる戦争の悲劇。終戦間近のアルプスで何が!? 大学で旅行研究会に所属している三杉道久は、一年先輩でマドンナ的存在の新村桐子と二人きりで北アルプスを縦走する。桐子の祖父は戦時中、徴兵を忌避しアルプ……続きを見る