竹宮惠子 - 電子書籍 2

オルスボルトは実父であるビルゲ大汗（ハーン）を倒し、その妃シヘルを手に入れると、さっそく隣国平定のために出兵した。一方オルスボルト不在のチグル汗（ハン）国では、イスマルクによる策略が妖しく渦巻く……！……続きを見る

オーギュスト婚約の報道に茫然自失のままマルセイユへ向かったジルベールを、すんでのところで引き止めたセルジュ。学院へと戻ったセルジュはジルベールを周囲に打ち解けさせようとするものの、思い通りにことは運……続きを見る

「知覚の扉」の向こうに隠されていた秘密にティオキアが触れたとき、闇が広がり、魔物たちが解き放たれた。地の底から放たれた魔物たちは、森を越え山を越えてその影響を及ぼさんと駆けめぐる。おさない「悪」しか……続きを見る

A級宇宙飛行士ダン・マイルドとエスパー少女ニナ。喧嘩をしたりもするけれど、やっぱり…だって、２人は恋人だもの！　おヤエさんとハリアンさんにも進展アリ♪　キュートでコミカルなロマンティックSFラブコメ（ひ……続きを見る

銀盤を華麗に舞う、ふたりーー天性の才能に恵まれ、父の期待を一身に背負った弟・ニコルと、その弟を愛しながらも嫉妬に身を焦がす兄・アルベル。悲しい運命がロンド・カプリチォーソの旋律に乗って廻り、美しくも……続きを見る

「ヘタクソ」だけど「出たとこ勝負」の気風は、今でもわたしに引き継がれていますーー。多くの日本人が新天地を求めて満州（現在の中国北東部）に渡った、大正末期。芸者の置屋では、女将に引き取られた幼いふたり……続きを見る

ティオキアを次代の王にーーそう記された前王の遺言。自分ではなく、アスナベルを愛しているフレイア。ルキシュの目に映るそれらが、心を黒く覆っていた。一方、商人の一行に紛れイズァローン市を目指すティオキア……続きを見る

夏季休暇が始まり、寮に残ったセルジュとジルベールであったが、二人それぞれに届いたオーギュストからの手紙により、マルセイユへ向かう。そこで待っていたのは、セルジュにとって残酷な現実ーー近づいたかのよう……続きを見る

ひとめルキシュに会いたいーーイズァローン領内へと入ったティオキアは、各地で過酷な労働にあえぐ民の不満を吸収しながら歩みを進めていた。一方、ティオキアにかけられた魔をはらうため“ゲドの魔薬”を求めていた……続きを見る

共にある喜び、苦しみ……互いを想いながらすれ違うセルジュとジルベールに、大人たちの魔の手が忍び寄る。そして、訪れる最後の時ーー共に孤独を抱えながら、衝突し、寄り添ったセルジュとジルベールの運命は……。19……続きを見る

その存在が各国に広まった救世主ティオキアを一目見るため、厳刑も恐れず国境を超える民がめだちはじめていた。一方、ルキシュの命により救世主の調査に向かったアスナベルは、ティオキアが民に差し伸べる救いが悪……続きを見る

目前に迫る、イズァローン城ーーティオキアのもとには彼を救世主と、指導者と信奉する多くの民が集っていた。その規模は、一つの村かと見まごう程に膨れ上がり、更にはイズァローンの民をも吸い寄せているかのよう……続きを見る

日に日に強まってゆく自身の“魔”の力に苦悩するティオキア。カウスは問う、なぜ彼でなければならないのかと。導師は答える、選ばれ、魔物を世界にはなった彼こそが、放っただけのことをせねばならないのだと。一方……続きを見る

アスラン亡きあと、セルジュは後継者としてバトゥール子爵家に迎えられた。今までとはまるで違う日常に戸惑い、離れ離れとなった母への思慕を募らせながらも、見る見る間に子爵家にふさわしい礼儀作法を身につけて……続きを見る

アシキスニで地底より魔を放ち、各地に散った“魔王”の護身具を集め、いままた魔王として魔を押さえ込むティオキアは次第に民から“救世主”と崇められるようになる。その頃、新帝国建設が着々と進むイズァローンでは……続きを見る

王妃・フレイア、17歳の誕生日に賑わうイズァローン王国。明るい祝福の声の影で、結婚から１年たっても世継が生まれないこと対する疑惑が囁かれていることを察したフレイアは、内紛を避けるため、王直属親衛隊を選……続きを見る

たったひとり、魔と相対するために造られたーー。金の谷で、ティオキアはついに自分自身の内にある真実へと辿り着いた。あまりにも残酷な運命……だが、そこから逃れる術はない。それは、ガラテアの記憶を継ぎ大教母……続きを見る

広大な草原を治める騎馬民族の国・チグル汗（ハン）国に、颯爽と“気”を使いこなし、男の子にも負けない勇敢さを備えた少女がいた。彼女の名はアルトジン。大自然に囲まれて平和に過ごしていたアルトジンであったが……続きを見る

ラコンブラード学院総監室近くの客間ーージルベールは授業中にもかかわらず、艶やかな声を漏らしていた。総監ロスマリネの怒りを、あえて買いたいのだといわんばかりに。そんなジルベールの瞳は、ロスマリネの無二……続きを見る

北伐は都からの停戦命令で終了し、チグル軍は報告のため二度目の上洛を果たした。そして“天馬の血”に目覚めたアルトジンは、安国老ユルクの協力とオルスボルトとの固い絆に守られ、皇家へ乗り込む!!　疾風怒涛のア……続きを見る

音楽院教授を前にしての演奏会ーーセルジュにこのチャンスをもたらしたのは、オーギュストであった。再会に、ジルベールの目前でセルジュを抱きしめるオーギュスト。その様子を無表情で見つめたジルベールであった……続きを見る

1865年ーーセルジュの父・アスランは、18歳の若さでバカロレアに合格。そして、父であるバトゥール子爵からパリの屋敷を譲り受け、入学まで一年間の自由を得る。セルジュは限られたこの“時間”を無駄にすまいと心に……続きを見る

ジルベールをマルセイユへと帰すための残虐な策略が明らかになり、アダムらによって私刑を加えられたセルジュ。満身創痍になりながら再び寄り添った二人は、友人らの協力もあって穏やかな冬の休暇を過ごす。セルジ……続きを見る

経済大国・パルミスにて歓迎されたオルスボルトは、食わせ者のパルミス王・アムマハルとの会談を通じ帝の存在を知る。そんな中、パルミスに都からの使者が訪れる。帝はオルスボルトに位を授けるというが……？　チグ……続きを見る

自由を求め、学院を飛び出したセルジュとジルベール。オーギュストの手から逃れたものの、パリでの二人だけの生活は順風満帆とはいえなかった。セルジュは生活を支えるのに精一杯働き、一方ジルベールはどこまでい……続きを見る

アルベルのニコルへの愛憎と執着、それに囚われるニコル。ーー兄さんを、スケートを失ったら何も残らない。絶望にも似た決意で、ロンド・カプリチォーソを舞う兄弟の運命はーー？　美しくも残酷な氷上物語、ここに……続きを見る

オルスボルトと別れ、宮城内に閉じ込められてしまったアルトジン。皇家の秘密を暴くためユルクに接触している最中、池から現れた人魚たちに池の奥深くへ連れていかれてしまう。アルトジンの命運は……!?　疾風怒涛の……続きを見る

パリ社交界の夢では満たされない、愛への……オーギュストへの渇望に身を焦がしたジルベールは、雨の中。辿り着いた先はーーかつてジルベールを陵辱したボナールの屋敷だった。その様子を馬車から楽しげに見届けたア……続きを見る

青い服の少女ーーオルフェは青（ブルー）が好きだった。……事件はそこから始まったーー。飛行機事故で消失した終笛を唯惟たちは何とか引き戻そうとするが……!?　表題作「オルフェの遺言」ほか全６作品を収録。現存す……続きを見る

オペラ座で出会った女性パイヴァに一目で恋におちたアスラン。彼女が侯爵をパトロンにもつ高級娼婦であることを知っても、その心は冷めることなく想いは募るばかり。そして、アスランのパイヴァへの恋慕というスキ……続きを見る