佐保 - 小説・エッセイ 1

些細な日常の出来事や着想から「霊感」を得、大きな一つの作品世界を構築していく作家・辻邦生の仕事ぶりを、半世紀を共にした夫人が彫琢の文章で綴る作品論的エッセイ集。 続きを見る

彼氏とのセックスの最中に、吉子が受けた電話は祖父の訃報だったーー。葬儀の準備で久し振りに集まる家族たち。そんな中、残された認知症の祖母の今後、父親の失業問題、兄妹の確執、従兄のひきこもりに家族崩壊な……続きを見る

いつまでも一緒にいると信じていた人のことを、過去形を使って語らなくてはならなくなるという悲しさは、大切な肉親や伴侶を失った誰しもが経験することなのだろうーー半世紀を共にした夫人が、作家・辻邦生の暮ら……続きを見る

回文詩はあらゆる詩のなかでおそらくもっとも制約の多い詩型です。漢詩や俳句の比ではありません。そしてそれだけ制約の多いものなので、できた作品も限定された狭いもの、融通のきかないものになると思いますでし……続きを見る