志村貴子 - 小説・エッセイ 1

大好きな人を大切にするのは、当たり前のようでいて、すごく難しい。高校生になった小春は生まれて初めて恋をした。隣の席の“おぼろくん”。体は男の子、心は女の子ーー女装して歩くおぼろくんの助けになりたくて、……続きを見る

父親の看護のためにアメリカに行った秋本のことを、高校生になった歩は全く気にしていないつもりだったが、やはり心のどこかに引っかかっていた。ある晩秋本の夢を見た。翌朝幼なじみのメグも、『ロミジュリ』サポ……続きを見る

顔の傷が原因で周囲と馴染めず、高校を中退した直哉は、不思議な青年と出会う。「君の顔にはオリオンがいるんですね」。傷をそんな言葉で褒めた青年・蒼史（そうし）は、小学生の妹・桜月（さつき）と天文館を営ん……続きを見る