わみず - 電子書籍 1

　東京、浅草。下町の一角に明治時代から四代続く老舗『甘味処栗丸堂』はある。　端整な顔立ちをした若店主の栗田は、無愛想だが腕は確か。普段は客が持ち込む騒動でにぎやかなこの店も、訳あって今は一時休業中ら……続きを見る

うさぎ通りにある小さな商店街の「丸亀不動産」。唯一の社員・美波の採用理由は「視えるひと」だったから。女社長は心霊現象の原因究明と問題解決のため、住人が出て行くアパートへ美波を調査に行かせるが、生来気……続きを見る

東京・浅草。下町の一角にたたずむ老舗和菓子店「栗丸堂」。十九歳の店主は半年前に店を継いだばかり。亡き両親の味の再現に悩んでいると、ある日“和菓子のお嬢様”と呼ばれる謎の女性を紹介されるのだがーー。メデ……続きを見る

寿町四丁目にある通称＜椿屋敷＞。そこに住む柊一は、若くして隠居暮らしをしているため、若隠居と呼ばれている。そんな彼のもとに嫁いできた、19歳の香澄。しかしそこには秘密があった。ふたりは利害の一致から結……続きを見る

将棋に挫折し、無気力な日々を送っていた元天才少女の歩は、将棋同好会を立ち上げた元陸上部エース・涼の熱意に負け、将棋を再開する。元ライバルの奈津子、師匠だった父、挫折の原因となった天才棋士・龍也…。将……続きを見る

浅草の老舗和菓子屋「栗丸堂」の店主・栗田は、若いが確かな腕前を持つ和菓子職人。“和菓子のお嬢様”と呼ばれる美女・葵に対して、いつしか自分の想いを自覚していく。そこへ彼の幼なじみである浅羽が恋のライバル……続きを見る

＜椿屋敷＞と呼ばれる一軒家に住む香澄と柊一は、ワケあって結婚した、仲良しだけど「偽夫婦」だ。しかし最近ますます、偽とも言い切れない感情が育まれているような。町の相談役である柊一のもとには今日も今日と……続きを見る

　白い沫雪がちらつき、町を彩る赤に薄化粧を施す元旦の浅草。美しい着物姿の葵を前に、栗田の心臓は早鐘を打っていた。それもそのはず、この日は赤坂鳳凰堂社長とその妻ーー葵の両親と初めて顔を合わせる初詣の約……続きを見る

　もうじき桜が咲きそうな三月の浅草。葵の父・義和に二人の交際を認めさせるため、決意を新たにする栗田。　そんな折、二人は想像もしない事件に巻き込まれてしまうーー。向かった先は、古都・京都。なんでも、鳳……続きを見る

　葉桜が雨に映える東京、浅草。栗田は葵の父に認めてもらうべく和菓子職人の大会優勝に向け、今日も葵と二人、自分たちの味を模索していた。　しかし栗丸堂にかかってきた一本の不思議な電話から人探しが始まる。……続きを見る

東京、浅草。下町の一角に明治時代から四代続く老舗『甘味処栗丸堂』はある。　端整な顔立ちをした若店主の栗田は、無愛想だが腕は確か。普段は客が持ち込む騒動でにぎやかなこの店も、訳あって今は一時休業中らし……続きを見る

浅草に店を構える老舗和菓子屋「栗丸堂」。腕は確かだが、少しぶっきらぼうな若き店主・栗田と、鋭い味覚と豊富な知識を持つがちょっぴり天然なお嬢様・葵が、今日も和菓子をめぐる騒動に巻き込まれてしまうーー。……続きを見る

＜椿屋敷＞と呼ばれる一軒家に住む香澄と柊一は、ワケあって結婚した「偽装夫婦」。ーーしかし最近、偽装とも言い切れない感情が、お互いに芽生えつつあるような。そんな時、香澄の元・許婚の晶紀が、椿屋敷の裏に……続きを見る

「椿屋敷」と呼ばれる一軒家に住む香澄と柊一は、仲のいい新婚夫婦だ。しかし、二人はワケあって結婚した偽装夫婦でもあるーー。ある日、柊一の母・美幸が椿屋敷を訪ねてくる。柊一を自分の選んだ相手と見合いさせ……続きを見る

　梅雨空の東京・日比谷のホテルの宴会場。菓子職人の大会準決勝を前に、出場者が一堂に会し記者会見が催されていた。全国から集まった一癖も二癖もありそうな強豪たちの中で、栗田と葵は決意を新たにする。　一方……続きを見る

冬の足音が近づく晩秋の浅草。晴れて営業再開となった栗丸堂には、ふわりと微笑む和菓子のお嬢様と、苦い顔をした若主人の姿があった。それもそのはず、伝統ある茶道家・白鷺流宗家から関西支部の客人を饗す茶菓子……続きを見る

＜椿屋敷＞に住む香澄と柊一は、ワケあって結婚した「偽夫婦」であるーーとはいうものの。香澄が柊一への気持ちを自覚したことで、ついに……。もちろん柊一も、ずいぶん前から香澄のことを憎からず想っているのだ。……続きを見る