清岡卓行 - 電子書籍 1

故知れぬ憂鬱、抑え難い衝動のさなかに「甘美な死」への誘惑から「芳潤な生」へと導いた妻との出会い、そして父と子の細やかな交流の襞々に詩と散文とを織りまぜた独自の世界ーー「朝の悲しみ」「アカシヤの大連」……続きを見る

絵画映像など全ゆる手の変幻清岡卓行の想像の冒険ーーミロのヴィーナスがあのように魅惑的なのは、彼女が、その両腕を故郷であるギリシアの海か陸のどこか、いわば生ぐさい秘密の場所にうまく忘れてきたからだ。絵……続きを見る

美しい港町、アカシヤ香る大連。そこに生れ育った彼は、敗戦とともに、故郷を喪失した。心に巣喰う癒し難い欠落感、平穏の日々の只中で、埋めることのできない空洞。青春、憂鬱、愛、死。果てない郷愁を籠めて、青……続きを見る

哀惜の想いで描いた恩師・阿藤伯海への鎮魂歌ーー川端康成とは東大同級で、上田敏令嬢への恋に破れたためか、生涯独身の漢詩人・阿藤伯海。法政教授時代は斎藤磯雄に、太平洋戦争下の昭和１６年から１９年まで旧制……続きを見る

両大戦間のパリに花開いた芸術家たちの青春のすべて。藤田嗣治・ユキ夫妻、岡鹿之助、シュルレアリスム詩人ロベール・デスノス、写真家マン・レイ、九鬼周造…優れた若き芸術家たちが集ったパリの豊かな時代。上巻。 続きを見る

パリで活躍した芸術家たちの芸術や愛情をめぐる熱き交流。藤田嗣治・ユキ夫妻、岡鹿之助、金子光晴・森三千代夫妻、ロベール・デスノス、薩摩治郎八……パリで活躍したさまざまな才能、その芸術や愛情をめぐる熱き交……続きを見る