高山羽根子 - 電子書籍 1

問読者（トイヨミ）ーーそれが未名子の仕事だ。沖縄の古びた郷土資料館で資料整理を手伝う傍ら、世界の果ての孤独な業務従事者に向けてオンラインで問題を読み上げる。未名子は、この仕事が好きだった。台風の夜に……続きを見る

光に祈りを捧げるようにして、 それでも彼女たちは世界を撮り続けた。 芥川賞受賞作『首里の馬』に続く、 著者渾身の傑作長編！ 数え切れないほどの監視カメラが眼を光らせる街角で、高校生の「私」と親友の「彼女……続きを見る

小学生のころ、祖父はいつも秘密基地で壁新聞を作っていた。（「オブジェクタム」）、第2回林芙美子文学賞受賞作（「太陽の側の島」）、敗戦後に戦地から復員した夫は、出征前と同じ人物なのか。（「如何様」）な……続きを見る

三人の作家が それぞれ架空の土地をめぐる旅に出た。 旅先から送り合う、 手紙、スケッチ、写真ーー 27の幻想旅情リレー書簡集。 「さっきまでいた国の事を書きます。国の中の小さな特別区である町のような自治区……続きを見る

書かれたもの、 語られることの〈ほんとう〉とは何か。 少しだけ著者を思わせる語り手が 寝台列車で乗り合わせた旅人と、 〈旅〉とは何か思索を繰り広げる。 少しだけ著者を思わせる主人公の「わたし」は寝台特急……続きを見る

第36回日本ＳＦ大賞候補作 新時代の感性が描く、シュールで愛しい物語 パチンコ店の屋上で拾った奇妙な犬を飼育する三姉妹の人生を繊細かつユーモラスに描いて第１回創元ＳＦ短編賞佳作となった表題作をはじめ、郊……続きを見る

第１回創元ＳＦ短編賞で「うどん　キツネつきの」が佳作に選出された著者が贈る宇宙ＳＦ短編。 地球を出発し、太陽から遠ざかる宇宙船。船内世界の住民は〈表側〉と〈裏側〉に分かれている。ある日、学校帰りの少……続きを見る

かつて実習留学生としてやってきた私の妻・小翠（シャオツイ）。表示されない海沿いの街の地図を片手に、私と彼女の旅が始まる。記憶と存在の不確かさを描き出す、第160回芥川賞候補作。 続きを見る

第1回創元ＳＦ短編賞佳作・林芙美子賞受賞作家が贈る“怪獣”ＳＦ。 自然現象のように“怪獣が降ってくる”現象が頻発するようになった日本。人々の間では出現した怪獣を持ち上げる競技が流行していた。プロの選手は管……続きを見る

［この電子書籍は固定型レイアウトです。リフロー型と異なりビューア機能が制限されます］固定型レイアウトはページを画像化した構造であるため、ページの拡大縮小を除く機能は利用できません。また、モノクロ表示……続きを見る

日本ＳＦの新たな潮流を創るオリジナル・アンソロジー誕生！ 創刊号はベテラン堀晃を筆頭に、松崎有理、宮内悠介、高山羽根子、倉田タカシなど現在の日本ＳＦ界を牽引する俊英のほか、次世代を担う新鋭・久永実木……続きを見る

【東京創元社文庫創刊60周年記念刊行】 創元ＳＦ短編賞　正賞・優秀賞受賞者が〈宇宙〉をテーマに競演！！ 書下ろしＳＦアンソロジー 創元ＳＦ短編賞正賞・優秀賞受賞者、佳作入選者が競演。〈宇宙編〉には高山羽……続きを見る

SF新時代を切り拓くアンソロジー 全編書き下ろし ベテランから日本ＳＦ界の未来を担う新鋭まで、現代ＳＦ界を牽引する書き手が集結。新時代を創る書き下ろしアンソロジーシリーズ第4巻。第12回創元SF短編賞正賞・……続きを見る

**また会えたひと、 もう会えないひと。 成人式、結婚式、葬式、祭礼ーー 人生の節目に訪れる出会いと別れを書く 文庫オリジナル・アンソロジー** 人生の節目で催される行事を総じて冠婚葬祭という言葉があります……続きを見る

おばあちゃんは背中が一番美しかったこと、下校中知らないおじさんにお腹をなめられたこと、自分の言い分を看板に書いたりする「やりかた」があると知ったこと、高校時代、話のつまらない「ニシダ」という友だちが……続きを見る

新時代の感性が送り出す、優しくて可笑しくて不思議な、家族と仲間の物語。 和江が足をとめて振り返るように見上げると、信じられない程の青空にゴリラが笑っていたーーパチンコ屋の屋上で拾った奇妙な犬を飼育す……続きを見る

鮮明で美しく、静謐かつ余韻に満ちたレクイエム、芥川賞作家の新境地。 人生はパレード、荘厳な魂の旅路。台湾と日本、統治と戦争の歴史に及ぶ記録と記憶の軌跡ーー。 祖父の自死をきっかけに実家のある地元に帰っ……続きを見る