吉岡道夫 - 電子書籍 1

神谷平蔵は、神田の裏店に看板をあげる町医者。だがその実体は、悪には強いが情けにもろい凄腕の剣客である。 ある日、両国広小路で家宝の差し料を売ろうとしていた牢人・井関十郎太と出会った平蔵。だがその刀が……続きを見る

平蔵の子を宿し、つつがなく産むことによって、平蔵と駿河台の実家の仲を取り持とうとしていた妻の篠。だが流産という不幸に見舞われた篠は、それがもとで不帰の客となってしまう。 ふたたび妻を失い、兄・忠利と……続きを見る

この世の地獄かーー薬種問屋に押し入った凶賊の犯行跡を見て、同心・斧田晋吾は吐息をもらした。 店の主と一家は無惨に殺され、金はすべて持ち去られたが、生き残った女中の話によると、賊は顔に役者のような隈取……続きを見る

「ぶらり平蔵」こと神谷平蔵。風の吹くまま気の向くまま、ぶらりどろんと行方をくらます。 長屋住まいの町医者だが、じつは鐘捲流免許皆伝の剣客。病いも治すが人も斬る。悪には強いがなさけにもろい。 磐根藩乗っ……続きを見る

髑髏を抱き、鎌首をもたげる黄金の蛇ーー深手を負った隠密おもんの乳房のあいだからぽろりと落ちた細工物が、大事件のとっかかりだった……。 神谷平蔵の剣友・井手甚内とその恋女房に秘められた過去をめぐり、暗躍……続きを見る

北町奉行所吟味方同心の佐久間久助が何者かに斬殺された。偶然その場に居合わせた神谷平蔵は下手人と対峙、男に傷を負わせたものの、取り逃がしてしまう。 殺された佐久間が佐治一竿斎道場の兄弟子だったことから……続きを見る

神谷平蔵の剣の師・佐治一竿斎の落とし胤と噂される戌井又市。切っ先をゆらし、相手を眩暈にさそいこむ妖剣で、次々に人を殺めていく又市は、すでに人斬り地獄へ堕ちてしまったのか……。 同じころ磐根藩では再びお……続きを見る

浅草花川戸町の両替商［湊屋］が襲われ、四千両の金と二人の娘が攫われた。賊は西国を荒らしまわってきた希代の盗賊・漣権兵衛一味。攫われたのは主人の娘・千代と女中のおみさだった。しかも、おみさは平蔵の患者……続きを見る

盗賊の付け火によって千駄木の家を焼け出されてしまった神谷平蔵と妻の篠。ようやく浅草東本願寺裏に［医師］の看板を掲げたものの、相も変わらず閑古鳥が啼く日々だった。そんなある夜、平蔵は数人の侍に襲われて……続きを見る

将軍吉宗を亡き者にせよーー。公議徒目付の味村武兵衛から神谷平蔵にもたらされた尾張藩の陰謀。数年前、当時紀州藩主だった吉宗を芝伊皿子坂で襲った事件の黒幕・諸岡湛庵が、ふたたび将軍の命をねらって動き出し……続きを見る

神谷平蔵が下目黒村の名医・竹井筍庵に弟子入りしてふた月。そろそろ浅草に帰ろうかと思い始めた矢先、平蔵が出遭ったのは刈谷惣助という笹岡藩の脱藩浪人だった。惣助は不貞をはたらいた妻を密通相手ともども成敗……続きを見る

平蔵の住まいの隣に、山本仁斎と名乗る易者が越してきた。仕えた藩を隠居して越後から江戸に出てきたという仁斎は碁好き。暇をもてあましていた平蔵は、碁敵として仁斎と対局する仲になった。　そのころ巷では、大……続きを見る

蔵の子を宿し、つつがなく産むことによって、平蔵と駿河台の実家の仲を取り持とうとしていた妻の篠。だが流産という不幸に見舞われた篠は、それがもとで不帰の客となってしまう。ふたたび妻を失い、兄・忠利とも訣……続きを見る

版木職人の丑松は、女房に逃げられ、四人の子供を抱えて鬱々と暮らす男やもめ。ある日の仕事帰り、丑松は、源森川に身投げした女を身を挺して助け、八軒町の長屋に連れ帰った。綾乃と名乗った女は町方では見たこと……続きを見る

ふとしたことから、浅草広小路で評判の娘水売り・おえんの縁談の口利きをするはめになった十内。だが相手の幸助は大店の跡取りで、二人の身分の差は乗り越えるにはあまりに大きな障害だった。すでに幸助の子を身籠……続きを見る

御定法破りの咎によって、江戸払いとなっていた神谷平蔵。 公義目付である兄・忠利の許しを得て久方ぶりに江戸へと舞い戻ってきた平蔵は、九十九の郷士の娘・波津を新妻として伴っていた。 神田竪大工町の棟割り長……続きを見る

江戸川橋近くの河原で、若い侍の斬殺屍体が発見された。現場には女の足跡と上物の鼈甲の櫛が残されていたが、その姿は消え失せていた。 そんな最中、神谷平蔵のもとに往診の依頼が持ち込まれる。患者は背中を斬ら……続きを見る

平蔵の甥・忠之に突如縁談がもちあがった。相手は老中の遠縁で家格も釣り合う申し分のない話だったが、当の忠之は頑に拒むばかり。 不審に思った嫂の幾乃に頼まれて平蔵が探りを入れると、忠之は菊坂町の柔術道場……続きを見る

盗賊の付け火によって千駄木の家を焼け出されてしまった神谷平蔵と妻の篠。ようやく浅草東本願寺裏に［医師］の看板を掲げたものの、相も変わらず閑古鳥が啼く日々だった。 そんなある夜、平蔵は数人の侍に襲われ……続きを見る

浅草花川戸町の両替商［湊屋］から四千両の金が奪われ、二人の娘が攫【さら】われた。 賊は西国を荒らし回ってきた希代の盗賊・漣【さざなみ】権兵衛一味。攫われたのは主人の娘・千代と女中のおみさだった。しか……続きを見る

神谷平蔵が下目黒村の名医・竹井筍庵に弟子入りしてふた月。そろそろ浅草に帰ろうかと思い始めた矢先、平蔵が出遭ったのは刈谷惣助という笹岡藩の脱藩浪人だった。 惣助は不貞をはたらいた妻を密通相手ともども成……続きを見る

将軍吉宗を亡き者にせよーー。公儀徒目付の味村武兵衛から神谷平蔵にもたらされた尾張藩の陰謀。数年前、当時紀州藩主だった吉宗を芝伊皿子坂で襲った事件の黒幕・諸岡湛庵が、ふたたび将軍の命をねらって動き出し……続きを見る

平蔵の住まいの隣に、山本仁斎と名乗る易者が越してきた。仕えた藩を隠居して越後から江戸に出てきたという仁斎は碁好き。暇をもてあましていた平蔵は、碁敵として仁斎と対局する仲になった。 そのころ巷では、大……続きを見る

妻の篠が身籠もって里帰りしたため、浅草東本願寺裏の自宅でひとり暮らしになってしまった神谷平蔵。久しぶりの独り身を満喫できるかと思いきや、おりからの長雨に体調をくずした蛇骨長屋の住人たちの診療に追われ……続きを見る

ミステリー作家・結城京一郎。麻雀を推理し、女性の心理を読み、解決不能の事件をときあかす。すべて殺人事件ばかり、珠玉の長編八作を収録!!ーー異色の麻雀推理コミック第二弾!!一巻ともどもよろしく!! 続きを見る

旗本屋敷襲撃の責めを負って江戸払いとなった神谷平蔵は、いま岳崗藩に逗留していた。無外流の達人・曲官兵衛を訪ね、その食客となったのだ。 曲一族は、紙漉きで生計をたてる平和な民。戦いの世界から離れると同……続きを見る

江戸の町を震えあがらせる押込み強盗事件が発生した。豪商を襲った凶賊が、無惨にも家族も奉公人も皆殺しにしたのだ。 そして、事件の背後に浮かびあがった「黒脛巾組」の陰に某藩乗っ取りの隠謀が…。 ようやく町……続きを見る

新たな妻・篠を娶り、団子坂に医者の看板を出した神谷平蔵。そこそこ繁盛しているが、患者は貧乏人がほとんどで治療代もツケばかり。平蔵は火の車の台所にぼやくばかりの日々だった。 そんなある日、根津権現に薬……続きを見る

次期将軍と目される吉宗の警護を請け負い、伊皿子坂の死闘で次期将軍候補を無事守った神谷平蔵。 だが、天下の権力争いに足を踏み入れた平蔵を、尾張藩は黙許しなかった。 平蔵を倒すべく、尾張が国元から呼び寄せ……続きを見る

身重の篠が里帰りしたため、浅草東本願寺裏の自宅でひとり暮らしになってしまった神谷平蔵。 久しぶりの独り身を満喫できるかと思いきや、おりからの長雨に体調をくずした蛇骨長屋の住人たちの診療に追われ、羽根……続きを見る