田辺聖子 - 電子書籍 1

桐壺から真木柱まで。元祖イケメン光の君の、幼少期〜源氏38歳の冬までを収録、波瀾万丈のストーリーを楽しく読み解いた源氏物語入門書。古典文学に造詣が深く、男女の機微に鋭い田辺聖子が、田辺ことばで綴る魅力……続きを見る

75年の時を超えて発見された奇跡の日記文学ーー田辺聖子版「アンネの日記」 我が家の焼失、敗戦、早すぎる父の他界……。 すべてを失った彼女はそれでも、小説家への夢だけは諦めなかった。 2019年に惜しまれつつこ……続きを見る

現代のヒーローとして甦った〈光る君〉。平安の宮廷で華麗に繰り広げられた光源氏の愛と葛藤の物語を、新鮮な感覚で〈現代〉のよみものとして描いた大ロマン長編ーー比類ない美貌と知性、そして高貴な身分を持つ源……続きを見る

いつの世にも変わらない、女と男の愛の姿。唯一の女として永遠に愛されたい！　ーー女の夢は、いつの世も変わらない。ただ一人の男に出会って、ただ一人の女として愛されること。蜻蛉は、男らしい実力者の兼家に恋……続きを見る

光源氏亡き後の、ジュニアたちの愛の物語ーー薫・桐壺院・頭の中将・朱雀院……光源氏を囲む貴族たちを、鮮やかに説き語る名著。タイプも雰囲気も違う男たちが、現代の読者の身近に、息づかいさえ感じられる、『源氏……続きを見る

名作を深く読んで、男の本質を探る名著。源氏と夕霧、主人公達の人物評論の形で語る、永遠の男性像。鮮明に描かれた光源氏の姿と心ーー情熱的な恋の渉猟者・源氏は、逆境に鍛えられた鋭い人間洞察家として、したた……続きを見る

160万人が愛した女主人公（ヒロイン）乃里子が帰って来た！　乃里子、31歳。フリーのデザイナー、画家。自由な1人暮らし。金持ちの色男・剛、趣味人の渋い中年男・水野など、いい男たちに言い寄られ、恋も仕事も楽……続きを見る

敗戦直後の日本人は、活字を渇望した。信子は精力的な執筆活動を再開するも、林芙美子の急逝に呆然とする。人生の残り時間で自分が書くべきものは何か。その思いは『徳川の夫人たち』『女人平家』に結実する……。著……続きを見る

人生で一番すてきなものは、上機嫌！ 生きること、恋、人間の面白さーー田辺聖子が生んだ数々の作品から、珠玉の言葉たちをぎゅっと凝縮。 人生を面白く愉しむ達人・お聖さんのチャーミングな366の“上機嫌な言葉”……続きを見る

これで一生、文学というものをやるのかーー。新聞の懸賞小説で『地の果まで』が一等に選ばれ、信子は小説家として本格的に歩み始める。林芙美子、宇野千代らとの交遊、パートナー門馬千代との出会い。流行作家とし……続きを見る

美しいばかりでなく朗らかで怜悧、文学的才能もゆたか、類まれな女主人・定子中宮に仕えての宮中ぐらしは、家にひきこもり、渇き喘いでいた清少納言の心をいっきに潤して余りあった。男も女も、粋も不粋も、典雅も……続きを見る

職場の美女に群がる男どもを観察し、男女間の悲喜劇を軽妙に描く、田辺聖子の爆笑長篇。美女を巡る男の生態をユーモラスに描く！ 　ーー美女にもいろいろ。化粧の似合う美女、楚々とした美女、セクシーな美女、天……続きを見る

私なりの吉屋さんをさぐりあてたいーー。吉屋信子（一八九六〜一九七三）を敬してやまない著者が、満を持して贈る本格評伝。栃木女子高校時代から頭角を現した信子は、竹久夢二の誘いで上京し、生きる道を模索する……続きを見る

田辺聖子さんといえば、女性の心を鷲掴みにする甘やかな恋愛小説や、古典教養の世界に軽やかに誘う名随筆の数々……だけではありません。1971年から16年間の長きにわたり週刊文春に連載されたエッセイ「女の長風呂」……続きを見る

人間はこの世のお客。だから、気随気儘は許されない（ヨソの家に上がり込んであれ下さい、これ使いますと言えないのと同じこと）。こういう窮屈な現世でほどほどに楽しく幸福な暮らしの煙をたてること、それが人間……続きを見る

辛く切ない大失恋のあと、剛から海の見えるマンションを見せられて、つい「結婚、する！」と叫んでしまった乃里子、33歳。結婚生活はゴージャスそのもの。しかし、金持ちだが傲慢な剛の家族とも距離を置き、贅沢に……続きを見る

貴族のお姫さまではあっても、意地悪い継母のせいで、召使い同然、粗末な身なりで一日中縫い物をさせられ、床が一段低く落ちくぼんだ部屋にひとりぼっちで暮らしているーー。千年も昔、日本で書かれた王朝版「シン……続きを見る

足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。世間から身を隠すように暮らし、ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、管理人として同棲中の、大学をでたばかりの恒夫。どこかあやうくて、不思議にエ……続きを見る

ハイミスほど女を深く知る年代はない、いわば女の分別ざかりだ。熟年の女心を描く秀作ーーこの年代でひとり旅をすると、宿でうさんくさく扱われる。自殺志願か、いや道ならぬ恋の片割れかもしれへんでェ……。若さが……続きを見る

察しの悪い恋人にいつもイライラしている〈かおり〉、からかい半分の同僚の言葉を信じ、男性に大きなバースディーケーキを贈るケチな32歳の〈ちさ〉、年下の男性に恋をし、エープリルフールに妊娠を告げる〈和田サ……続きを見る

35歳の乃里子。剛との結婚解消とともに中谷財閥からも解放されて、仕事も昔の友情も取り戻した。1人暮らし以上の幸せって、ないんじゃない？　しかし自分の将来の姿もなぞらえていた女友達に悲しい出来事が。その……続きを見る

食通おせいさんがカモカのおっちゃんと、ローマ、ヴェニス、マドリッド、バルセロナ、パリの五都市で赤堤燈、屋台（もちろん、一流レストランも）を求めて飲み食いのハシゴをしながら、ヨーロッパの食文化、そして……続きを見る

蜜子は31歳。作家浅野稀と共棲みして５年。つつましいアパートから始まった暮らしは、稀が売れっ子になるにつれて豊かになっていく。甘え上手で子どものように寄りかかってくる男との生活。だが最近、彼は独身を装……続きを見る

女の人生の充実とは何かを考えるエッセイ。いい女になるための手引き、男たちとのつきあい方…女の一生に起こるさまざまな問題を面白く味わい深く語り、女の心のひだを深くする！　ーーお嫁にいくのも大事だけれど……続きを見る

東海道中膝栗毛の舞台を自ら辿る田辺聖子。弥次・北、そして十返舎一九とともに歩むかのようなその旅路で、気さくで気取りのない江戸の滑稽の陰に、日本人が失った「生々たる猥雑」の輝きを見出していく。 続きを見る

党員のケイを気まぐれに愛し、いつか、熱烈に傾倒し破れ去る有似子。愛とは一体何なのか？　昭和39年度の芥川賞受賞作「感傷旅行」をはじめ、裸のままの人間を真向から描き続ける著者のやさしさが滲みでている次の……続きを見る

これぞエッセイの真髄！　まだ読んでいない貴方は幸せ者！「昔の女房というものは、いつでも男のいうたときに寝てくれとった」「といいますと」「男とオナゴはいつもいがみ合い、ケンカしてる方がええのです」「ど……続きを見る

娘ざかり、女ざかりを過ぎてもオンナには、輝く季節が待っているーー何故シルバーシートは片隅にしかないのか、年寄りらしく生きよ、気がねをせよとは何ごとぞ、わび、さび、枯淡の境地などマッピラゴメン、若いも……続きを見る

こんなにも身近なところに、古典の世界が息づいている。私たちの人生そのままに、かつて、生きて戦い愛した人々がいる。ーー「古事記」「萬葉集」から若山牧水まで、民族の遺産として私たちに残されたおびただしい……続きを見る

「心ときめきするもの」など、小さな身のまわりの品、事象を捉えて書きつけた『枕草子』。そこには、共に過ごし、話に興じ、細やかな情趣を解してくれた中宮への憧憬と敬慕がある。中宮をとりまくはなやかな後宮の……続きを見る