太宰　治 - 小説・エッセイ 12

「くるしさは、忍従の夜。あきらめの朝。この世とは、あきらめの努めか。わびしさの堪えか。わかさ、かくて、日に虫食われゆき、仕合せも、陋巷ろうこうの内に、見つけし、となむ」 ※本文1946字（空白含） 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]もの思う葦[出版社]新潮文庫、新潮社[初版発行日]1980（昭和55）年9月25日 続きを見る

富士には月見草がよく似合ふ。 「世界観」「芸術」「あすの文学というもの」などに思い悩み、身悶えしていた「私」こと太宰は、思いを新たにする覚悟で、鞄ひとつで、御坂峠を訪れる。 そして御坂峠の頂上にある天……続きを見る

進路に悩む少年が選んだ道は？揺れ動く16歳の進の気持ちを日記形式でつづった小説。家族や回りの人たちとの関わりや心情が手に取るようにわかる。明るく希望に満ちた青春小説。表題作他、「女類」を収録。 続きを見る

「恥の多い生涯を送ってきました」３枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていた。無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。次々と女性と関わり、自殺未遂をくり……続きを見る

「この作品が自分は一番嫌いだ」（奥泉光選「道化の華」）、「不思議な明るさに包まれた怯えの百面相」（堀江敏幸選「富嶽百景」）、「『男性というものの秘密』を知っている作家」（松浦寿輝選「彼は昔の彼ならず……続きを見る

太宰治の戦中、戦後、自死に至るまでの手紙を収録。先輩、友人、後輩に。含羞と直情と親愛。既刊の小山清編の戦中篇と併せて味読ください。 続きを見る

貧しいながらも、奔放で勝手気ままな詩人の夫を支える健気な妻の物語。映画化もされた太宰治の名作を、原文のまま読みやすく改編しました。 続きを見る

太宰 治の「人間失格」 青森の大地主の息子でありながら、モルヒネ患者として人生から堕ちていく主人公・大庭葉蔵。その純粋無垢な精神から人との距離を掴めない男の手記という形で、作者自身の壮絶な生涯を文学に……続きを見る

「思いは、ひとつ、窓前花。 十三日。 なし。 十四日。 なし。 十五日。 かくまで深き、 十六日。 なし。 十七日。 なし。 十八日。 ものかいて扇ひき裂くなごり哉」 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]女生徒[出版社]角川文庫、角川書店[初版発行日]1954（昭和29）年10月20日初版、1968（昭和43）年2月5日改版44版発行 続きを見る

〈兄妹五人あって、みんなロマンスが好きだった〉。退屈になると家族が集まり、“物語”の連作を始めるのが習わしという風変わりな一家、入江家。兄妹の個性的なキャラクターと、順々に語られる物語世界とが重層的に……続きを見る

[文字遣い種別]旧字旧仮名[底本]太宰治全集11[出版社]筑摩書房[初版発行日]1999（平成11）年3月25日 続きを見る

没落していくある貴族の家庭を描いた太宰治の代表作の一つ。「人間は恋と革命のために生まれてきたのだ」いつまでも悲しみに沈んではおられない。かず子は戦闘を開始する。「斜陽族」という意味の言葉を生みだすほ……続きを見る

太宰 治の「人間失格」 青森の大地主の息子でありながら、モルヒネ患者として人生から堕ちていく主人公・大庭葉蔵。その純粋無垢な精神から人との距離を掴めない男の手記という形で、作者自身の壮絶な生涯を文学に……続きを見る

「私はこの本一冊を創るためにのみ生まれた」ーー〈太宰治〉という作家の誕生を告げる小説集であると同時に，その最高傑作とも言われる『晩年』．まるで散文詩のような冒頭の「葉」，〈自意識過剰の饒舌体〉の嚆矢……続きを見る

[文字遣い種別]旧字旧仮名[底本]太宰治全集11[出版社]筑摩書房[初版発行日]1999（平成11）年3月25日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]太宰治全集10[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1989（平成元）年6月27日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]太宰治全集8[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1989（平成元）年4月25日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]太宰治全集6[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1989（平成元）年2月28日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]太宰治全集10[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1989（平成元）年6月27日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]太宰治全集3[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1988（昭和63）年10月25日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]太宰治全集5[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1989（昭和64）年1月31日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]もの思う葦[出版社]新潮文庫、新潮社[初版発行日]1980（昭和55）年9月25日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]太宰治全集5[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1989（平成元）年1月31日 続きを見る

この作品を含む以下の15作品は、著者のはじめての作品集「晩年」（砂子屋書房、1936（昭和11）年6月25日）に収録された。　「葉」（新字新仮名）　「思ひ出」（旧字旧仮名）　「魚服記」（新字新仮名）　「列車」……続きを見る

この作品を含む以下の15作品は、著者のはじめての作品集「晩年」（砂子屋書房、1936（昭和11）年6月25日）に収録された。　「葉」（新字新仮名）　「思ひ出」（旧字旧仮名）　「魚服記」（新字新仮名）　「列車」……続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]太宰治全集10[出版社]ちくま文庫、筑摩書房[初版発行日]1989（平成元）年6月27日 続きを見る

[文字遣い種別]新字新仮名[底本]もの思う葦[出版社]新潮文庫、新潮社[初版発行日]1980（昭和55）年9月25日 続きを見る

「ヴィヨンの妻」[文字遣い種別]新字新仮名[底本]ヴィヨンの妻[出版社]新潮文庫、新潮社[初版発行日]1950（昭和25）年12月20日、1985（昭和60）年10月30日63刷改版 続きを見る