新田一実 - 電子書籍 1

死体役の女優は、もう生きていないーー。テレビドラマの再放送を観てそう感じた竜憲は、鴻に調査を依頼する。後日、女優がドラマ収録直後に急死した事実を調べた鴻は、関連事件として厄介な依頼を受けてきた。人気……続きを見る

あの忌まわしい邪眼の一件は、実はまだ完全に片付いていないのではーー？　そんな思いを抱えて日々を過ごしていた竜憲は、ある日、綺麗な男に付き纏われているという女に遭遇し、その翌日、彼女が死体で見つかった……続きを見る

海岸に打ち上げられた水死体が、検死の前に消えた、という怪現象が報道された。時を同じくし、大道寺の顧客である会社重役・白石が、大道寺家で預かっていた曰く付きの掛け軸を、返してほしいと申し出る。修一と同……続きを見る

竜憲が眠り続けて３か月の時が経った。食事も医療行為もいっさい受け付けず、ただ大輔から注がれる生命力だけで回復を待つ竜憲に、一同は歯痒い思いをするばかり。そんなある日、大道寺家に、３歳の時に人を殺した……続きを見る

昨夜の女はサイコーだった…。うすぼんやりとした記憶の中で目覚めた雑賀隆三は、自分のとなりに眠るのが見間違いようもなく野郎の姿であることに大きく動揺する。彼がサポートとして参加したバンドのヴォーカル・……続きを見る

修一の後輩が、原因不明の昏睡に陥った。霊的なものの仕業ではと判断した修一に依頼され、竜憲と大輔は入院先の病院へ向かう。そこで竜憲の視たものは、医学的には生存しているが魂は完全に抜けた“魂死体”だった。……続きを見る

嘉神からの紹介という名目で、若い娘が竜憲の元を訪れた。その娘の周りで次々と不幸が重なるのだという。しかし竜憲が見たかぎりでは、疑わしい霊が娘についている様子はまるでなかった。竜憲と大輔は嘉神にも話を……続きを見る

台風のなか、大道寺家に昏睡状態の男が運びこまれた。一向に目覚めない男の裏に「咲いている梅」の存在が式占で表れる。やがて、捜しあてた男の家で、狂い咲きしている梅の盆景を見つけた竜憲と大輔。ところが、そ……続きを見る

「出雲へ行け」と竜憲は、霊能者である父・大道寺忠利に、そう命じられた。やがて蘇り、竜憲の肉体を微塵に砕くであろう姫神の霊を封じこめる方法は、ただ一つ「反魂の術」しかない。死者を呼び戻し、本来の器に還……続きを見る

修一の寮での怪事件から２週間が過ぎたある日、蠱物師・嘉神が不可思議な依頼を持ち込んできた。理由もなく突如自殺した女性の魂を呼び寄せてほしいというのだ。自分の管轄外と考えた竜憲は、この件を鴻に任せるが……続きを見る

霊能者の息子・大道寺竜憲と、その親友の姉崎大輔のまわりで、奇怪な殺人事件が起きていた。どの遺体も、身体の一部分がないのである……腕が脚が。そして、足りないものは、あと一つーー竜憲は、まるで地獄絵図の餓……続きを見る

現世に蘇るため、器となる肉体を捜し求める妄執が、大道寺忠利に取り憑いた！　肉体と陰陽師の力をも手に入れた霊は、もはや、人の手には負えぬ強大なものとなる。そして、ついに、人間界を乗っ取りにかかったのだ……続きを見る

バーテンダーの玄将は、高校生の義都に「声に惚れた」とナンパされ、つき合い始めるが、次第に年の差のギャップに苦しみ始める。そんな中、米国から帰国した玄将の又従兄弟・祥之が二人に割り込み、義都に興味をも……続きを見る

巨大宇宙ステーション・ダレスの支配者ラグイルは、整いすぎた顔と冷静な振るまいゆえにアンドロイドのようだと評されていた。そんなラグイルを王のようにも娼婦のようにも扱い、愛を語る宇宙貿易商人ドレイク。煩……続きを見る

霊能者を父に持つ大道寺竜憲に、幼なじみの沙弥子からＳＯＳ。倉に棲む霊の封印を解いたのだという。しかし、駆けつけた竜憲は、飛鳥の都を恐怖に陥れた、邪悪な魔物に取り憑かれてしまった。竜憲の身体を寝床とし……続きを見る

「水に近づくな。水が燃え、炎が凍る」ーー魔物の予告どおり、花瓶は火を噴きあげた!!　謂れなき罪で死に追いやられ、その怨みが冤鬼となって彷徨い歩くーーやがて、憎しみは憎しみを呼び、姫神を宿した竜憲と、そ……続きを見る

大輔の前には、美しい女が神出鬼没する。しかし、この女が現れるたび、誰かが消えていくーー人を食らい、若さを食らって生き、大輔に会いにくる女の目的は何？　命を賭けて魔物と対峙する大輔の運命は!?　“霊感探……続きを見る

ある日、馴染みの客から大道寺家に、花嫁行列の芥子人形が持ちこまれた。特に問題が起こったわけではないが、気になる夢を見たので調べて浄化してほしいという。男を嫌うらしい人形に因縁を感じた竜憲と大輔は、そ……続きを見る

沙弥子が竜憲に相談を持ちかけてきた。格式ある家の養女となった高校時代の友人・宇津木和歌菜が、気持ちの悪い現象に悩まされているのだという。しかし、実際に会ってみた竜憲は、特別な霊の存在を感じとることが……続きを見る

「人形って……ちょっと恐いよね」沙弥子は、竜憲と大輔を誘って出かけた展示会で、人形を眺めながら息を呑んだ。主(あるじ)をなくしたいまも、かつて注がれた愛情や愛着を、いまだその内に残す彼らの、有象無象の思……続きを見る

春、桜も満開の季節。竜憲のもとに、突然、修一からのＳＯＳが入った。なんと翔吾が、研修先の長野で、突然行方をくらましたという。さっそく調査に乗り出した竜憲と大輔は、そのあたりに昔から伝わる神隠しの伝承……続きを見る

歴史を誇る私立高校男子部へ通う雑賀操は、少々素行不良の１年生。操は何かと自分を構ってくる品行方正な副会長・矢崎を欝陶しく思うのに、その矢崎と自分がウワサになっていることを知り腹を立てる。ある日末兄に……続きを見る

鴻が、水を張った器の上で印を切ると、水面には波紋が生じ、わずかな隙間から這い出した邪気は、竜憲に襲いかかる！　古代の神でさえ操ることができない巨大な魔物が、いま蘇ろうとしていた。そして、黄泉の国から……続きを見る

本格的に霊能師の仕事を始めて２年あまり。竜憲のもとに、修一の知人から依頼が転がりこんだ。勤務先の高校で起こった幽霊騒動と生徒の蒸発について、調べてほしいと言う。大輔と沙弥子を伴った竜憲は、事の真相を……続きを見る

大神が月夜見として復活して以来、竜憲は自分が死ぬ夢を頻繁に見ていた。同じ頃、入院していた溝口の退院を待って、壊れた道場の修復を始めた大道寺家に、修一が血相を変えて訪ねてくる。かつて忘れられた翔吾と同……続きを見る

正月早々江の島で、目玉を抉られた死体が発見された。同じ頃、大輔の小学校の友人が修一経由でコンタクトをとってくる。叔父と従兄がたて続けに眼球の溶ける病で亡くなり、呪われていることを心配したのだ。話を聞……続きを見る

携帯電話から呪いの言葉が聞こえるーー。そう訴え、一人の男子高校生が大道寺に携帯電話のお祓いを依頼してきた。同じ頃、竜憲は、沙弥子のバイク仲間が、やはり携帯電話から聞こえてくる不気味な声に悩まされてい……続きを見る

修一の依頼で、竜憲と大輔の二人は、雪深いスキー場を訪れていた。修一の会社の人間が二人、そこで行方不明になったのだ。雪の中を歩きはじめて間もなく、二人は鄙びた寒村に辿り着く。しかし、その村は、明らかに……続きを見る

竜憲と大輔の母校が、再び異変に襲われた。嘉神の代理で学校を訪れ、生徒たちとの共存不可能な霊を片づけた二人は、その帰り道で異空間に入りこんだような違和感を覚える。幸い事なきを得たが、翌日、今度は竜憲が……続きを見る

渋滞する首都高の路上に不自然に空いた車２台分の隙間。この不自然なスペースに、沙弥子は謎の黒いバイクを視（み）てしまう。一方、竜憲や修一と東名をドライブしていた大輔は、疾走する黒い車を目撃する。しかし……続きを見る